2017年の世界ラリー選手権(WRC)にMスポーツから参戦するセバスチャン・オジエが、第1戦モンテカルロに向けたテストでクラッシュするアクシデントがあった。
オジエとMスポーツは現地10日、アルプスでフォード・フィエスタWRCの走行テスト実施。その際、オジエがスピンし、マシンの左リヤタイヤとサスペンションにダメージを負ってしまったという。
この件に対し、Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンはクラッシュの影響は最小限だったと強調。オジエは2日間に渡り、充実したテストをこなしたと語っている。
「テストの進捗には満足しているよ」とウィルソン。
「セバスチャン(・オジエ)とジュリアン(・イングラシア)からのフィードバックは素晴らしいものだ。チームにとって貴重な存在であることを再確認したよ。もちろん、ひとつやふたつ、小さな問題はあったが、それ以外はすべて順調だった」
「昨日も順調に走行距離を稼いだし、スウェーデンでのテストと同様に、フィエスタWRCで多くの経験を積んでいる。今日は些細なこと(クラッシュ)で数時間のブレイクがあったが、その後に走行を再開している」
「理想を言えば開幕までにターマック(舗装路)でのテストをもう少し行いたかったが、仕方がない。ただ、時間は限られているが、さらにマイレージを稼ぐ準備は整っている」
「ラリー・モンテカルロは、かなり特殊な1戦だから、セバスチャンのドライビングが良い結果を運んでくれるだろう」
今後、Mスポーツではオット・タナクが2日間に渡りテストを実施。その後、DMACKブランド下で走るエルフィン・エバンスも第1戦モンテカルロに向けて走り込む予定だ。
オジエとMスポーツの“初仕事”となるWRC第1戦モンテカルロは1月19~22日に行われる。