トップへ

ダカール8日目:ローブがトップ再浮上。11日の競技はキャンセルに

2017年01月11日 11:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)
2017年のダカールラリーは10日、ウユニ~サルタ間892kmのデイ8が行われ、セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)がステージ優勝。総合でトップを奪い返してみせた。

 デイ8は塩湖で有名なボリビア・ウユニを出発しアルゼンチンへ入国。アンデス山脈の麓にあるサルタまでのルートで争われた。

 892kmのうち、タイム計測が行われるスペシャルステージ(SS)は、当初492kmが想定されていたが、連日続く大雨の影響でボリビア国内でのSSは73kmに短縮されて行われた。

 前日、総合首位につけていたステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)はステージ序盤は最速ペースで走行を続けていたが、ボリビアとアルゼンチンの国境付近に設定された競技中断区間までにローブに追いつかれてしまう。

 アルゼンチン入国後はローブが一時、ペテランセルに5分近いギャップを築いてみせるなど好調ぶりを発揮。その後、ローブにはタイヤがパンクするアクシデントがあったものの、それでも3分以上のリードをもってステージ制覇。総合でもトップに再浮上した。

 ステージ2位に入ったペテランセルが総合2番手。ローブとの差は1分38秒だ。総合3番手にはシリル・デプレ(プジョー3008DKR)が続き、プジョー勢がふたたびトップ3を独占している。

 プジョー勢に続く総合4番手はホアン・ナニ・ロマ(トヨタ・ハイラックス)。総合5番手はミッコ・ヒルボネン(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)が続いた。

 市販車部門4連覇を目指すチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)はクラスワン・ツー体制を維持。クリスチャン・ラヴィエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組327号車が総合23番手、三浦昴/ローラン・リシトロイシター組332号車は総合26番手となっている。

 トラック部門を戦う日野チーム・スガワラ勢は菅原照仁/杉浦博之組516号車はトップ10に食い込む総合8番手、菅原義正/高橋貢組535号車が総合32番手につけた。

 二輪部門では、サム・サンダーランド(KTM450ラリーレプリカ)が総合首位をキープ。20分58秒差の2番手にパブロ・キンタニヤ(ハスクバーナFR450ラリー)、28分49秒差の3番手にエイドリアン・バン・ベーフェレン(ヤマハWR450F)と続いている。

 ホンダ勢最上位は前日と変わらず、パウロ・ゴンサルベス(ホンダCRF450ラリー)の総合8番手だ。

 現地11日のデイ9には、今大会最長となるサルタ~チレシト間977kmの“スーパーベレン”が行われる予定だったが、ボリビアの大雨の影響でデイ8のルートで地すべりが発生。一部の競技参加者と競技車両をサポートするアシスタント車両がサルタへ到着することができなかった。

 このため、デイ9へ向けた整備を行えない参加者が出てくることとなり、競技キャンセルとなった。11日、競技参加者とアシスタント車両はチレシトのビバークポイントで合流。12日のデイ10から競技が再開されることとなる。