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理想の次世代セダンを体現。トヨタ、デトロイトショーで新型カムリを世界初公開

2017年01月10日 16:51  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

市販モデルの2018年型カムリは8代目を数える(写真は北米仕様)
2017年01月10日
(米国東部時間:2017年01月09日)
TOYOTA、北米国際自動車ショーで新型カムリを世界初披露

 トヨタは、米国東部時間1月9日、米国ミシガン州デトロイト市で開催の北米国際自動車ショー(通称:デトロイトモーターショー)において、新型カムリ(米国仕様)を世界初披露した。

 カムリは1982年に日本で発売して以来、「トヨタのグローバルミッドサイズセダン」として、10か所の工場で生産、100以上の国・地域で販売されている。累計販売台数は1,800万台を越え、30年以上にわたり世界中のお客様に育てられてきた。

 さらに米国では、乗用車セグメントにおいて15年連続で最も多くのお客様にお選びいただいた車種であると共に、米国ケンタッキー州の工場で年間40万台近くを生産するなど、トヨタ自動車(株)の米国事業における最重要車種の一つである。

 8代目となる新型カムリは、カムリが培ってきた高い品質・耐久性・信頼性や実用性に一層磨きをかけるだけでなく、世界中のお客様の心を揺さぶり、所有する・操る喜びや感動をご提供することを目指した。

 トヨタが考える理想の次世代グローバルミッドセダンを体現すべく、以下のコンセプトに沿って開発を推進。

開発コンセプト
●走りや乗り心地などクルマとしての基本性能を鍛えこむ(Performance:性能)とともに、先進技術・機能を通じ環境性能や安全性を更に高めていく(Intelligence:智能)

●この二つの要素を徹底的に追求することで、両者が相まって数値では表せない価値を生み、カムリをお客様の五感に訴えるクルマに昇華させる(Experience:官能)

 また、「もっといいクルマづくり」に向けた「Toyota New Global Architecture※」(以下、TNGA)による構造改革をこれまで以上に推し進め、プラットフォームに加えパワートレーンユニットも一体的に開発することで、エモーショナルで美しいスタイルや、意のままの走りを実現した。

 なお日本では、全国のトヨタカローラ店に加え、トヨペット店およびネッツ店(東京地区は東京トヨタでも販売)を通じ、2017年夏頃の発売を予定している。

※TNGA トヨタが全社を挙げて取り組む、クルマづくりの構造改革。機能横断的・一体的な開発を進めることで、効率的かつ効果的に、クルマの基本性能や商品力の飛躍的向上を目指す

新型カムリの主な特徴(米国仕様)
走りを予感させる、スポーティで洗練されたデザイン
エクステリア
●バンパーコーナーをより立体的で大胆な構成にした「アンダープライオリティ*1」により、TOYOTA独自フロントの表情「キーンルック*2」を進化。スリムなアッパーグリルと大きく構えたロアグリルを対比させ、低重心感とワイドなスタンスを強調

●新プラットフォーム採用によりフードと全高を低く抑えながら、後席頭上空間を確保したロングルーフのキャビンシルエットと、クォーターピラーの流麗なキャラクターラインにより、実用性とスポーティさを高次元で両立した独創的なキャビン造形を実現

インテリア
●TNGAに基づく新パッケージにより、前方視界に優れた軽快でスポーティなインパネとグローバルミッドサイズセダンに相応しい広々とした空間を両立

●次世代インターフェースとして、1)カラーヘッドアップディスプレイ、2)マルチインフォメーションディスプレイ(メーターパネル内)、3)8インチオーディオビジュアルナビゲーションシステムが相互にリンク。操作性を大幅に向上しつつ、流れるような曲線が際立てるフラッシュサーフェイスの表示パネルが未来感を演出

キビキビとした意のままの走り
プラットフォーム
●TNGAに基づきプラットフォームを刷新(GA-Kプラットフォーム)。低重心化、ボディ・フロア剛性強化、エンジンのマウント位置見直しのほか、リヤに新サスペンションを採用するなど、クルマのパッケージ全体を一新することで、操縦安定性や乗り心地などの性能を幅広く向上

パワートレーンユニット
●TNGAにより構造や構成を全面的に作り直し、高い走行性能と環境性能を両立させた新型エンジン「Dynamic Force Engine」の初採用モデルとして、直列4気筒2.5L直噴ガソリンエンジンを設定。ガソリン車、ハイブリッド車ともに世界トップレベルの熱効率を達成すると同時に、レスポンスやトルクを向上することで、燃費と動力性能の大幅向上を実現

●2.5Lガソリン車には、同じくTNGAにより全面刷新された新型トランスミッションであるDirect Shift-8ATを採用。世界トップレベルの伝達効率を実現するとともに、多段化、ロックアップ領域の拡大により、ドライバーの意のままに反応する走りを実現

●ハイブリッド車では、2.5L用のトヨタハイブリッドシステム(THSⅡ)を一新。小型・軽量・低損失化技術を、高燃焼効率・高出力の新型エンジンと組み合わせることで、優れた動力性能・低燃費を実現

先進の安全装備
●ミリ波レーダーと単眼カメラを用い、総合的な制御により、クルマだけではなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用

*1 アンダープライオリティ(Under Priority):空力・冷却・歩行者保護性能に配慮した、アンダーグリルを強調したTOYOTA独自のフロントデザイン

*2 キーンルック(Keen Look):知的で明晰な印象を与えるTOYOTA独自のフロントの表情。TOYOTAマークの立体的な強調とダイナミックなアンダープライオリティとの組み合わせで表現

新型カムリ(米国仕様)主要諸元
全長/全幅/全高(inch):191.3/72.4/56.7
ホイールベース(inch):111.2