1月9日にアメリカ・ミシガン州で北米最大の国際自動車ショー、『デトロイトショー』が開幕した。そのオープニングでトヨタが北米仕様の市販モデルである2018年型トヨタ・カムリをラウンチ。あわせて、2017年のNASCAR参戦に向け、同モデルがベースの“超攻撃的”なスタイルを採用した新型マシンを初公開した。
このカップカー向けのデザイン開発にあたっては、新型カムリのチーフデザイナーを務めた勝又正人氏が、トヨタの北米デザインスタジオであるCaltyデザイン・リサーチと、TRDの技術者集団で構成されたプロジェクトチームのまとめ役を兼任。TRDとCaltyはNASCARと協力体制を敷いた上で、プロダクションモデルと同じキャラクターラインを、レースカーに忠実に再現することを目指した。
「2018年型トヨタ・カムリ・ナスカー・レーシングは、ここ何年にもわたって製作とデザインを続けてきたものだ。それをトヨタの新型ベースモデルであるカムリと同時に発表できることは、我々にとって画期的な瞬間だ」と語るのは、トヨタ・モーター・セールスUSAの統括マーケティング担当副社長であるエド・ロークス。
「Caltyデザイン・リサーチのグループとTRDのコラボレーションは、本当にうまく機能したと思う。トヨタのショールームと、レーストラックの双方でファンに同じようにアピールできる、積極的なスタイリングを示すことができた」
「プロダクションモデルとレースカーの近似性を維持することが我々の絶対的な目標だった。並行して作業を行うことでデザインの特性を維持し、毎週末に彼らが大好きなNASCARのドライバーやレースを見て、そのレースカーと限りなく近いデザインのカムリを、自ら楽しむことができるようにしたかったんだ」
今季からモンスター・エナジーがタイトルスポンサーを務めるNASCAR最高峰のカップシリーズだが、トヨタは2007年からエントリー。この10年間で通算95勝をマークし、昨季の2016年はデイトナ500を含む36戦中16勝を挙げ、初のメーカータイトルも獲得している。