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TIF × @JAMが手を組んだ「プレミアムな新年会」 多くのアイドルとの“出会い”の場に

2017年01月09日 14:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『ニューイヤープレミアムパーティー2017』

「『TIP』と『@JAM』が一緒になったらこんなイベントができるんだという期待を持ってもらいたいですし、出演アイドルにもそういうイベントがあるんだったら出てみたいというものを目指したい」


 筆者が、先日『@JAM』総合プロデューサーの橋元恵一氏に話を聞いた際に、彼が述べていた一言だ(参考:“アイドルフェス”ビジネスの拡大が生んだ成果と課題ーー『TIF』『@JAM』のキーマンが考える)。2017年1月2日、3日の2日間に渡りZepp Tokyo、Zepp DiverCity(TOKYO)を中心に開催された『ニューイヤープレミアムパーティー2017』は、ライブパフォーマンスや新年恒例行事などのイベントに60組以上のアーティストが登場。“2016年 最も輝いたアイドルたちの「プレミアムな新年会」”として、『TOKYO IDOL FESTIVAL』を主催する『TOKYO IDOL PROJECT』と『@JAM』の“2大アイドルフェス”が初めて手を組みイベントを開催するということで兼ねてより注目されていた。


 蓋を開けてみれば、アイドルによる鏡開きや書き初め、こたつ風のトークステージなど新年に相応しいイベントとなった。三が日の開催ということもあり、このイベントが2017年初のライブというアイドルも多くいた。初日に出演したBiSHは、12月頭にメインボーカルを務めるアイナ・ジ・エンドが声帯結節手術を行なった後初のライブということもあり、会場はたくさんの“清掃員”で溢れかえった。アイナが「今年最初のライブだぞー!」と変わらずの勇ましい声で絶叫し、ファンを熱狂の渦に持っていく。「BiSH -星が瞬く夜に-」「オーケストラ」など緩急のある楽曲群で集まったファンの期待に応えた。


 新たな始まりを迎えるグループがあれば、一つのターニングポイントを迎えるグループもある。2月のワンマンライブをもって、グループから3名が卒業するlyrical schoolは、設けられた40分のステージをノンストップで走り抜けた。「FRESH!!!」を皮切りに「RUN and RUN」「photograph」でライブを締めたわけだが、アイドル好きアイドルであるayakaの「アイドル最高ー!」という言葉が何とも胸に残っている。


 また、イベントは初めて観るアイドルとの出会いの場という側面もある。筆者がこれまでライブを観る機会のなかったPassCodeは、2日間のイベントの中でも期待を寄せていたステージであったが、「Never Sleep Again」で勢い良く始まったライブは、怒涛の曲展開により会場を興奮の坩堝と化していく。今田夢菜によるデスボイスもさることながら、南菜生の風格漂うドスの利いたファンへの煽りもここに特筆しておきたい。


 昨年夏の『TIF』に続いての出演となったAKB48 Team 8は、9曲中7曲でチームグループのオリジナル曲を披露し、まだAKB48のカバー曲が多かった昨年の夏からの成熟を感じさせるステージとなった。チーム8の代表曲「47の素敵な街へ」では、ファンがメンバーに送るコール「ガチ恋口上」に中野郁海がさらにコールを返す「ガチ恋口上返し」を披露する一幕もあった。


 フジテレビ本社7階特設ステージには、「アイドル神社」として鳥居のほか、アイドルが2017年の抱負を書いた絵馬が飾られた。その多くが大志を抱いたものであり、アイドル本人にとっても「また出たい」「出てみたい」と思うイベントになったのではないだろうか。イベントのさらなる物語は、夏に開催される『TOKYO IDOL FESTIVAL 2017』『@JAM EXPO 2017』にそれぞれ委ねられている。(渡辺彰浩)