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破産申請のマノーF1が声明「不本意な旅の終わり」。アジア投資グループとの交渉が土壇場で決裂

2017年01月09日 08:11  AUTOSPORT web

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2016年ブラジルGP エステバン・オコン(マノー)
マノーF1チームの運営会社ジャスト・レーシング・サービスが破産申請を行ったことを受けて、マノーF1チームのオーナー、スティーブン・フィッツパトリックがコメント。マノーの運命は実際にはブラジルGPでコンストラクターズ選手権10位の座から滑り落ちた時に決まってしまったと述べた。

 マノーは6日、チームの運営会社が破産申請を行ったことを発表した。数カ月にわたり、新しい投資者候補との交渉を行ってきた後、ある特定の投資家との契約に近づいていたが、2017年のレース計画に影響しない段階で最終合意に達することができなかったため、破産申請を行うほかなくなったと、チームは説明している。

 フィッツパトリックは、アジアの投資コンソーシアムへの売却に関して合意していたが、手続きを完了することができなかったと語った。ブラジルGPでザウバーにランキング10位の座を奪われた後、状況が悪化したと示唆している。

 パスカル・ウェーレインが第9戦オーストリアGPで10位を獲得した後、マノーはランキング10位を保持していたが、フェリペ・ナッセが第20戦ブラジルで9位を獲得したため、ザウバーに抜かれ、ランキング11位に落ちてしまった。

「2015年に私がチームを引き継いだ時、課題は明確だった。チームが2016年に10位かそれ以上の実績を出すことが必須だったのだ」とフィッツパトリックは述べた。

「シーズンのほとんどは順調だった。しかしブラジルでの劇的なレースで、10位以上に入るという希望が断たれ、2017年にレースをする力があるかどうか先行きが不透明になった」

 チームの存続を試みている管財人は、新たな資金提供者を見つけるには時間が足りないと認めている。

 2015年にマノーを救済したフィッツパトリックは、2017年シーズンの開始前にこの状況を解決するだけの時間がないことについても落胆の色を隠せない。

「チームを管財人の管理下に置くという選択により、マノーの2年間の旅が残念な終わりを迎えた」とフィッツパトリックは語った。

「昨年、長期にわたっていくつかの投資家グループと交渉を行い、最終的に12月にアジアの投資コンソーシアムと売却条件に関して合意に至った」

「これによってチームが成長と発展を継続できる強力なプラットフォームが提供されるはずだった」

「(しかし)残念なことに我々の取引が完了する前に時間が尽きてしまった」

「過去の出来事を繰り返したくはない。2015年に我々は、完了できるという確信がない限りはシーズンを始めないということを決めた。だから今回我々はチームの運営会社の破産申請をするという難しい決断を下した」