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AKB48、山本彩と指原莉乃の2強に? 『夢の紅白選抜』結果からグループ内人気を読む

2017年01月09日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

AKB48『ハイテンション』(Type A・初回限定盤)

 AKB48が出演した2016年12月31日放送の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)では、『AKB48夢の紅白選抜』という企画が行われ、NMB48の山本彩が1位に輝いた。


 公式アプリ、データ放送から1端末=1票として、12月8日から28日までの間に投票受付を行った同企画。最終的には、およそ46万票が投じられ、放送当日のステージで、上位16名の順位が発表された。


 これまでに開催された『AKB48 選抜総選挙』では、2年連続でHKT48の指原莉乃が1位を獲得し圧倒的な強さを見せる一方、山本は前回の『選抜総選挙』では4位。今回の『紅白選抜』で山本の大逆転が起こった経緯について、ライターの渡辺彰浩氏に話を訊いた。


 まず、同氏は山本が今回1位に輝いた要因の一つに、彼女にとっての“代表曲”が誕生したことが影響しているのではと語る。


「AKB48の楽曲で山本彩さんが初のセンターを務めた『365日の紙飛行機』の存在は大きかったのではないでしょうか。2015年12月にリリースしたこの楽曲は、NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌として2016年4月まで放送され、老若男女に“山本彩”の名が知れ渡るきっかけになりました。先日の『日本レコード大賞』(TBS系)でも優秀作品賞に選ばれており、1年をかけて愛された楽曲とも言えます。また、昨年10月には念願だったシンガーソングライターとしてもアルバムリリース、ツアー開催と躍進を遂げており、そういったキャリアも“憧れ”の存在として票に繋がったのではないかと思います」


 また、今回の『紅白選抜』結果と、もっとも直近の『総選挙』である『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』(2016年6月18日発表)の結果を比較して、同氏は以下のように分析する。


「今回の『紅白選抜』の結果はファンの間で“実人気”と呼ばれています。『紅白選抜』での投票の集計方法が、1人1端末で1票なので、限りなく票数がファン数に近いとも言えるからです。『総選挙』において24万票が投じられ1位に輝いた指原莉乃さんは、今回3万4千票。山本さんは『総選挙』は4位で11万票、『紅白選抜』が4万票。7倍近く差がついている指原さんに対して、山本さんは2倍余りとそれほど差がないようにも見えます。先日、Zepp Tokyoで開催した山本さんのソロコンサートでは、同世代の女子や中高生ファンの参加も目立ちました。若年層のファンは大量の票を投じることは難しく、夏の『総選挙』のような結果に至ったのではないでしょうか。その他の『紅白選抜』の結果を見ると、3位の島崎遥香さんは12月31日で卒業ということも踏まえて1万9千票(『総選挙』は8位)、4位の渡辺麻友さんが1万5千票(『総選挙』は2位)と1位・2位にかなりの大差を付けられた結果に。そういった点からも、現在の実質的なグループ内人気は、山本さんと指原さんの2強であると言ってもよいのではないでしょうか」


 ギター演奏のパフォーマンスや歌唱力でも評価の高い山本。すでにバラエティ番組など多方面で活躍している指原のように、今後活躍の場を広げるチャンスはあるのだろうか。


「東京の番組ではトークバラエティ番組『バイキング』(フジテレビ系)にレギュラーとして出演しています。しかしまだ、大阪のローカル番組『NMBとまなぶくん』(関西テレビ系)や、かつて放送されていたバラエティ番組『NMB48 げいにん!』(日本テレビ系)で出しているような素の表情を見せきれていない感じがあります。彼女は猫を被るところがあるのでその壁を乗り越えるにはもう少し時間がかかる上に、本人は指原さんと同様に面白いコメントを求められるのを嫌がっているようですが、今のこの勢いを武器に様々な番組に挑戦していってほしいです」


 最後に、同氏は山本が成し遂げた『紅白選抜』1位に対するファンの反響について語った。


「NMB48が最初にリリースしたアルバムのタイトルが『てっぺんとったんで!』。これは大阪弁で“頂点を獲る”という意味ですが、山本さんが1位を取った後、そのタイトルに紐付けて“てっぺんとったね”というファンからのコメントがSNSでたくさん寄せられていました。山本さんは前回の『総選挙』を含め兼ねてより1位を目標にしていたこともあり、ファンにとっても待望の1位だったことでしょう。また『紅白』のステージに用意されていたマイクの色がレインボーだったことも感慨深かったですね。生誕祭の時にファンから『無限の可能性』という花言葉を持つレインボーローズという花が贈られたことがあり(参考:http://realsound.jp/2016/11/post-10166.html)、彼女の名前の中には“彩”という字が入っている。山本さんの1位が祝われているかのような演出でした」


 2016年は、山本と共にNMB48の柱を担ってきた渡辺美優紀が卒業を迎え、グループとして大きな岐路に立たされた年だった。一方で山本個人にとっては、それらの困難を乗り越えながらもグループを牽引し、AKB48の楽曲でセンターを務め上げ、さらにはソロアーティストしても成功を収めた年でもあった。2017年は“年女”でもある山本彩。活躍の幅を一層広げ、大きな飛躍を見せてくれることを期待したい。(大和田茉椰)