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故デヴィッド・ボウイ 自身の「がん末期」を知ったのは死の3か月前だった

2017年01月08日 12:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

最後までスターであり続けたデヴィッド・ボウイ(出典:https://www.instagram.com/davidbowie)
昨年1月に、1年半のがん闘病を経て死去したイギリスのミュージシャン、デヴィッド・ボウイ(享年69)。最後まで仕事に意欲的で周囲への気遣いもみせた彼が「自分の死が迫っている」と知ったのは、亡くなる3か月前のことだったという。その間に友人らにメールし、感謝の言葉も添えていたデヴィッド。最後まで闘い散った彼の死を悼み、「あまりに早すぎた」と涙するファンや関係者は今も多い。

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このほど『BBC』が故デヴィッド・ボウイの晩年に迫る『David Bowie: The Last Five Years』を制作。その中で楽曲『Lazarus』のビデオ撮影期間中に「治療はおしまいにする」とデヴィッドが医師団に宣告された事実を、監督(Johan Renck)がこう振り返った。

「そう、あれはビデオの撮影中のことでした。デヴィッドはもうおしまいだと知ったのです。」
「治療はおしまいにする…。つまり彼の病気が勝ってしまった。そういうことだったのです。」

ちなみにこのビデオの中でデヴィッドは顔に包帯を巻き目を覆っているが、その衝撃的な姿について監督はこう語っている。

「(あの格好は病気に関するものではなく)単に私が気に入ったイメージとして採用したものです。」

撮影中にすでにがん末期だったこともあり、大変顔色が悪いデヴィッド。しかしアーティストとしてカメラの前で表現する彼の姿に、多くのファンが世界の音楽シーンを牽引し続けたキングの貫録と迫力を確認できたはずだ。

そんなデヴィッドは、治療中に頭髪が抜け落ちた頭を友人に見せ「実はがんなんだ」と打ち明けていた。しかし闘病を公にすることはせず、真実を明かせぬ友人にはメールを送付し「楽しい時間を共有してくれてありがとう。思い出が朽ちることはないだろう」と感謝の言葉を伝えていたという。最後までミュージシャン、そしてスターであり続けたデヴィッドは、今も世界中の大勢のファンに深く愛されている。



出典:https://www.instagram.com/davidbowie
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)