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嵐、5人の連携プレーに拍手! 新春『嵐ツボ』で堪能したグループとしての面白さ

2017年01月07日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

 2016年も、新曲の発表やライブパフォーマンス、バラエティにドラマ、数々のエンターテインメントで世間を楽しませてくれた嵐のメンバー。2017年、年始めのテレビ番組でもさっそく様々な表情で多くの視聴者の笑顔を生み出した。なかでも筆者が興味深く視聴したのが、1月3日放送の『嵐ツボ』(フジテレビ系)だ。


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 フジテレビでは6年連続、年末年始の顔として嵐が出演する番組の再放送や特別番組を放送するキャンペーンを行い、新春ムードを盛り上げている。今年のテーマは「アラおめ!~拍手の嵐~」。キャンペーン公式HPには「いろんなことがあった2016年だからこそ、2017年は、たくさん拍手を送るステキな年にしよう。前を向いて、たくさん感謝して、たくさん褒める年にしよう」というテーマ趣旨が掲げられている。『嵐ツボ』を観て改めて感じた、個人のキャラクターのバランスの良さ、全員が揃うことで生まれる笑いのハーモニーには、つい拍手を送りたくなった。


 番組は、2016年の夏に放送された『嵐ツボ』の新装バージョン。夏の放送は、メンバーが各地へロケに出向き、それぞれが身体を張ってマニアックな趣味を持つ人々の世界をレポートするという内容だった。個性豊かな人々に囲まれ過酷なロケに取り組むメンバーの姿に見どころは多かったものの、メンバー同士のやりとりは少なめ。しかし、今回はスタジオトークが中心となり、いわゆる“ワチャワチャ感”をたっぷり楽しめる内容だったのだ。しかも、珍しく番組進行は二宮和也が担当。櫻井翔は同日放送のドラマ『君に捧げるエンブレム』(同)の撮影、松本潤と大野智は2017年公開の映画の撮影、相葉雅紀は紅白司会で多忙だったということを考えると、素晴らしい連携プレーである。それぞれがマルチに活動してきた嵐の強みとも言える役割分担だった。


 世の中でランキング化されていない番組独自のマニアックなランキングをネタにトークを展開する中では、5人のキャラクターが色濃く表れていた。発言の度に愛あるツッコミを入れられては笑顔を見せる相葉、やりとりを傍観しながらふと発する一言で笑いを生む大野、メンバーといる時は冷静ながらもヤンチャな一面を覗かせる櫻井、アイデアマンの本領を発揮、生活充実度ランキングでは堂々1位に輝いた松本、鋭いコメントを挟みながら任された進行の役割をスムーズにこなした二宮。ランキングのテーマがどんなに些細なものでも、この5人が揃えば面白くなってしまうのだ。そしてなにより、トークを進める中で「あの時のあれね」といった、普段各人がコミュニケーションを取っていることが伝わってくる会話の運びもファンにとってはたまらないものだっただろう。


 グループ冠のレギュラー番組『VS嵐』(同)や『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)は嵐がホストを務め、ゲストを招く形式のもの。毎週彼らの姿を見ているが、5人でのトークをここまでしっかり見ることができたのはかなり新鮮だった。2017年は、もっと嵐のメンバーが語り合う姿を見たい。年始早々、そんな贅沢な思いを抱いてしまったのは筆者だけではないはずだ。(竹上尋子)