鍛えていないF1ドライバーは、2017年に大幅に速くて操縦に力が必要なマシンで戦う際に、すぐに見破られてしまうだろうと、ルノーF1のジョリオン・パーマーは考えている。
幅広いフロントおよびリヤウイングに、ピレリのワイドタイヤを装着することが目玉となっているF1レギュレーションの主要な変更により、2017年のF1マシンは1周あたり4秒から5秒速くなることが期待されている。
著しく向上するコーナリング速度によって、新しいF1マシンは操縦により物理的な負担がかかるため、パーマーは2月のテストが始まると準備ができていないドライバーを捉えることができると考えている。
「新しいマシンによって違いが見えると思う」とパーマーは語った。
「正確なマシンのパフォーマンスについてはまったく分からない。僕たちが知っているのは数字のデータだけで、タイヤの挙動についても把握していない」
「もしマシンが想像通りのものだったら、この冬、ジムにいなかったドライバーは見破られてしまうだろう」
「新しいマシンは明らかに今までより速いのだから、ドライブだけでなくフィジカルな面でも課題が出てくる」
「実際にそうなれば、エキサイティングなことだと思うよ」
新規則がグランプリのレースの質を向上するのかどうかという議論は2016年に出ており、評論家は増大するダウンフォースと幅の広いマシンでオーバーテイクが難しくなると考えている。
パーマーは、新規則による影響はシーズン開幕のオーストラリアGPまで分からないだろうと考えている。
「コースを走るまでなんとも言えない」
「振り返ってみても、2007年や2008年はマシンのエアロダイナミクスが強化されて後ろにつくのがとても難しかった。でも当時はDRSもなかったのに、オーバーテイクは行われていたんだ」
「スリップストリームが多く発生したけれど僕たちはそれほど活用できなかった。だから2重の効果が発生する可能性はある」
「正しいことはメルボルンでのオーストラリアGPで走るまでわからないと思う」
「マシンの速度が上がるときは、だいたいにおいて大きな課題が出てくる。でもコーナーのいくつかはフラットになったからコーナーについてはそれほど大きな問題にはならないだろう」