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「F1パワーユニットは市販車開発にさほど役立たない」とニューウェイが“問題発言”

2017年01月06日 11:01  AUTOSPORT web

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2016年アブダビGPスタート
レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューウェイが、現在のF1パワーユニットの技術は市販車開発に役立つという主張は現実的ではないと述べた。一方、F1のコスト削減に関し、予算制限ではなくチームの創造力を生かす、いいソリューションがあるはずだと主張した。

 そのキャリアのなかで優れたF1マシンを多数生み出してきたニューウェイは、F1においてコストを削減し、参戦チームが平等に戦える条件を整える必要があることを認めた。

 予算制限案には反対だというニューウェイだが、チームのリソースを制限する規則としては、さまざまな選択肢があると考えている。

「私の考えでは、(F1は)ドライバーたちがエンジニアの創造性と共に戦うスポーツであるべきだ」とニューウェイはSky Sports F1に対して語った。

「つまり、単にリソースの戦いであってはならない。単純に(チームの)人数ではなく、創造力がより報われるようなレギュレーションを見つけ出すことは可能だと思う」

「予算制限を実施するのは非常に難しい。だがリソースを制限する方法は見つけることができる。空力が最も重要なシャシーに関してね」

「リサーチのリソースは、今よりももっとずっと制限することが可能だ。風洞を廃止し、CFD(数値流体力学)を制限することもできるかもしれない」

「リソースを制限すれば、これほど大勢のエンジニアを雇う必要もなくなるだろう」


 ニューウェイはまた、F1に2014年に導入されたハイブリッドエンジンに関して懐疑的であり、その技術を市販車に役立てるという主要な目的はほとんど果たされていないと考えている。

「この発言は物議を醸すことになるだろうが、私個人の意見として申し上げよう」と前置きした上で、ニューウェイは次のように語った。

「いくつかのメーカーが、市販車の改善に役立つという宣伝文句を押し出したいようだが、それが事実であれば、それらのメーカーが将来、遅くても5年以内に自動車業界においてライバルメーカーを明らかに上まわる状況になるはずだ」

「だが私はそうはならないだろうと思っている。あれはいわゆる宣伝文句だ」