トップへ

フォース・インディアF1、新車発表日を決定。トヨタ風洞をフル活用した最初のマシンに

2017年01月06日 07:51  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

フォース・インディアF1、VJM09を発表
フォース・インディアF1チームが、2017年型マシンの発表日を決定した。このマシンは同チームが60%スケールの風洞モデルに切り替えたメリットが初めてフルに生かされるものであるとして、チームは大きな期待をかけている。

 2月22日、本拠が位置するシルバーストンでフォース・インディアは新車を発表する。翌日には同地で王者メルセデスが新車を披露する。

 現時点で新車発表日を公表しているのは3チーム。フォース・インディアは22日、メルセデスは23日、フェラーリはフィオラノで24日に、それぞれ2017年型マシンを初披露する。メルセデスは新車発表およびシェイクダウンにファンを招待することを決め、出席する権利をかけたコンペティションを開催中だ。


 フォース・インディアは、2016年シーズンには同じくメルセデスパワーユニットを搭載するウイリアムズを抑え、コンストラクターズ選手権でチーム史上ベストの4位を獲得した。

 2015年、空力テストでケルンに位置するトヨタの風洞を使用し始めてから、フォース・インディアの競争力は急激に向上した。それまではブラックリーの設備を使っていたが、トヨタの設備に移行することで50%から60%モデルにグレードアップした。

 チーム副代表のボブ・ファーンリーは、チームは新しいレギュレーションによる技術上のチャレンジを「楽しんでいる」と語った。2017年にF1レギュレーションは大きく変わり、シャシーのサイズはより大きく、スピードはより速く、空力パワーもより強くなる。

「これ(2017年型マシン)は我々が60%の風洞モデルを使用して作る、最初の新世代マシンとなる」とファーンリーは2016年シーズン終盤に語った。

「過去を振り返れば、最初はブラックリーで50%のモデルを使用していたが、その後、トヨタに移った」

「(2017年)マシンは、60%モデルのメリットが実際に組み込まれた初のモデルだ」

「60%モデルで対等に勝負できる、良い機会になる」

「明らかにパーフェクトなレベルには達していない。なぜなら他のチームの方が風洞に関する能力については優れているからだ。しかし、その差はこれまでより小さくなっており、我々は本当にこのチャレンジを楽しんでいる」

 セルジオ・ペレスは、2016年シーズンを自身ベストのドライバーランキング7位で終えた。2017年はルノーへ移籍したニコ・ヒュルケンベルグの後任であるメルセデス・ジュニアドライバーのエステバン・オコンと組み、チームをリードしていく。

 プレシーズンテストはバルセロナにおいて2月27日に始まる。