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Sexy Zone佐藤勝利の魅力は“伸びしろ”にありーー初主演映画『ハルチカ』への期待

2017年01月06日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド映画部

 2017年は、ジャニーズメンバーが出演する映画が豊富である。上半期だけでも、1月7日にHey! Say! JUMP中島裕翔の『僕らのごはんは明日で待ってる』、1月28日に関ジャニ∞横山裕の『破門 ふたりのヤクビョーガミ』、2月25日に生田斗真の『彼らが本気で編むときは、』、3月25日にKAT-TUN亀梨和也・ジャニーズJr.西畑大吾の『PとJK』、4月29日に木村拓哉の『無限の住人』、5月6日にV6岡田准一の『追憶』、5月20日にHey! Say! JUMP伊野尾慧の『ピーチガール』、5月某日にKAT-TUN亀梨和也の『美しい星』が公開予定。


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 下半期もまた彼らが出演する映画は少なくない。その中でも注目したいのは、3月4日に公開予定のSexy Zone佐藤勝利主演『ハルチカ』だ。『ハルチカ』は佐藤にとって、映画初出演・初主演という作品。佐藤が飛躍するきっかけになるのではないだろうか。


 佐藤が演技デビューを果たしたのは、2012年に放送された『ハングリー!』(フジテレビ系)の大楠佐助役。当時15歳、ジャニーズに入所して約1年だった佐藤は、初の本格ドラマということで緊張していたのか棒読みセリフを披露してしまい、今でも語り草になっている。後に本人も、雑誌『debut』のインタビューにて「納得できない部分があった」、「悔しかった」と答えていたほどだ。


 しかしその後、ドラマ『49』(日本テレビ系)で主演を務めた際、大きな成長を見せてくれた。『49』で演じたのは、死後息子の身体に乗り移った父親という役。違う人格2役を演じ分けるという難しい役どころにもかかわらず、違和感がなかったことに驚いた。『ハングリー』から『49』まで約1年半。この間、佐藤が努力を続けてきたことを示すのには充分であったのだ。


 また、佐藤は毎年舞台『JOHNNYS’World』に出演している。2013年から座長を務め、年々演技の迫力が増している印象だ。劇中のパフォーマンスはもちろん、心情の変化や感情の表現などはついつい引き込まれてしまうほどであった。そもそも舞台は映像と違い、何度も稽古を重ねて全員で作品を作り上げていくものである。舞台演技の性質と佐藤の成長を鑑みると、佐藤は打てば響くタイプと考えられるのではないだろうか。つまり、映像作品においても努力し続けることで、演技力は確実に伸びていくと言えるだろう。


 2013年の『49』から4年。佐藤は満を持して『ハルチカ』に臨んでいるようだ。本人も、「今回演じる上条春太は、頭脳明晰で繊細な心の持ち主です。その春太の心を芝居に入れ込む作業を、丁寧にしていきたいと思います」(引用:Sexy Zone・佐藤勝利&橋本環奈、『ハルチカ』シリーズ実写映画でW主演に)とコメントしており、努力を重ねている様子が分かる。


 そんな佐藤に対し、今安玲子プロデューサーは、「役柄に真摯に向き合う姿は次世代を担う才能を予感させ、既に今の段階で日本に二人(佐藤・橋本環奈)以上にこの役柄にぴったりでわくわくさせる俳優はいないと確信しています」(引用:Sexy Zone・佐藤勝利&橋本環奈、『ハルチカ』シリーズ実写映画でW主演に)とコメント。これは期待できそうだ。さらに成長を遂げた姿を、スクリーンで見れると思うと待ちきれない。


 『ハルチカ』がヒットすれば、全国に名を馳せることに繋がるだろう。容姿を褒められがちな佐藤だが、「実は演技もできる」というイメージを名前と共に広められることを願ってやまない。


(文=高橋梓)