トップへ

持っていくのはギアとライセンスだけ。『アウディA1 class』で富士チャンに出よう

2017年01月05日 21:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

Hitotsuyama GmbHが製作したアウディA1。写真の3台に加え、新造車も製作されている。
スーパーGT300クラスに、アウディR8 LMSで参戦しているAudi Team Hitotsuyama。チームではロードカーやレーシングカーのメンテナンス、そしてイベント等を開催するHitotsuyama GmbHという部門があるが、Hitotsuyama GmbHでは、入門レースカテゴリー『アウディA1 class』の参加者を募集している。

 このHitotsuyama GmbHのアウディA1は、Audi Team Hitotsuyamaが長年のモータースポーツ参戦で蓄積した技術を投じ製作したレーシングカー。見た目はカラーリングをのぞき市販車と大きく変わるわけではないが、安全面に最大限配慮されており、軽量化も施されレーシングカーとして高いポテンシャルを誇る。

 じつはこのアウディA1は、「マシンを購入してレースに出る」という通常のレーシングカーとは異なる目的をもって生まれている。手軽にモータースポーツを楽しんでもらうべく、レンタカーシステムを採用しているのだ。

 すでにA1レースカーは複数台用意されているが、このマシンを使って富士チャンピオンレースシリーズ全6大会のうち、4大会で開催予定なのが『アウディA1 class』。このシリーズをレンタカーシステムで手軽に楽しんでほしい……というのがHitotsuyama GmbHからの提案だ。エントリーやサーキットでの管理もチームが代行してくれる。

 具体的には、2017年2月末までの申し込み“早割エントリー”を使うと、1レースあたりの参加費用は32万円となっている(3月1日以降は38万円/1レース)。この費用の内訳をみると、参加料(富士スピードウェイへの支払い料金)、タイヤ代(ただしユーズド)、車両輸送費、当日のメカニック費、オイル等の消耗品費、そして安心の保険代が含まれている。

 国内Aライセンス取得費、FISCOライセンス取得費、ヘルメットやレーシングスーツ等の費用、サーキットまでの移動費や宿泊費、通常金曜日に設定されるスポーツ走行費、当日の昼食などの飲食費といったところは含まれていない値段だが、Hitotsuyama GmbHでは「ひとつひとつの項目の一般的な費用を合計すれば、32万円がお値打ち料金である、とご理解いただけるものと考えております」としている。実際のところこれは間違いないだろう。

 レースに参加するためには、安全装備を加えた車両を用意したり、メカニックやタイヤ代等が負担となる。ナンバーなし車両でのレースならなおさらだ。ライセンスとスーツ、ヘルメットを持って富士スピードウェイに行き、安心のメンテナンスを受けたA1でレースを戦うのは、モータースポーツ入門の第一歩としても理想的だろう。

 Sトロニックを備えるアウディA1は、パドルシフトで変速してもいいし、ATモードのままドライビングすることも可能。最も速い人なら富士のラップタイムで2分12秒程度、初心者でも2分20秒程度を出すことが可能なマシンだ。初心者でも比較的安心して楽しむことができるはず。

『アウディA1 class』の詳細については、公式ホームページ(http://hitotsuyamagmbh.jp/a1racer/)、またはメール(contact@hitotsuyamagmbh.jp)でお問い合わせを。ちなみに、シリーズチャンピオンを獲得すると、チームが所有するGT3カーのアウディR8 LMSをドライブする権利もプレゼントされるとのことだ。