ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に参戦するアウディは、2017年から陣営に加わるロイック・デュバル、レネ・ラストのふたりはスムーズにシリーズに馴染むだろうと語った。
アウディのFIA世界耐久選手権(WEC)でのLMP1プログラム終了に伴い、DTMへの挑戦を開始することとなったデュバル。すでに16年末にヘレスで行われたオフシーズンテストに参加し、DTMマシン初ドライブ済みだ。
同じく今季から初のDTMフル参戦を果たすラストは、これまでブランパンGTやフォーミュラEなどで活動。また、過去に計3回DTMへスポット参戦している。
アウディスポーツ代表のディーター・ガスは、スポット参戦時にラストがみせたパフォーマンスに驚きを覚えたとコメント。今季の起用に繋がったと語る。
「(スポット参戦した16年最終戦の)ホッケンハイムで、ラストは土曜日のレースで6位を獲得する走りをみせた。また、それ以上に彼は終始安定してDTMのベテランたちと対等に渡り合っていた」
「ロイック(・デュバル)は、アウディからWECに参戦していたドライバーのなかでもベストな人材のひとりだ。彼をDTMプログラムに引き抜くことができて心強く感じているよ」
「17年シーズンには、個性的でベストな布陣で挑むことができると確信している」
今季のDTMでは、アウディ/メルセデス/BMWの参戦台数が各8台から6台に減少。アウディはデュバルとラストに加え、DTMチャンピオンであるマティアス・エクストロームとマイク・ロッケンフェラーのほか、ジェイミー・グリーン、ニコ・ミューラーの6名で挑む。
「17年に導入される新規定や新タイヤへの素早い適応以外にも、さまざまな点でふたりのチャンピオン(エクストロームとロッケンフェラー)の経験が役に立った」とガス。
「また、ジェイミーがDTMに参戦しているドライバーのなかでも屈指の人材であることは間違いないし、ニコも着実にスキルを高めてきている。昨年は初優勝も飾っているしね」