2016年はMスポーツから世界ラリー選手権(WRC)に参戦していたマッズ・オストベルグが、2月の第2戦スウェーデンからプライベーターとしてWRCに参戦。17年型フォード・フィエスタWRCをドライブする。
昨シーズン限りでMスポーツのシートを失ったオストベルグは空席のあるチームを見つけることができず、1月19~22日に行われる開幕戦モンテカルロは欠場を余儀なくされた。その際は16年型マシンで第2戦以降に復帰する道を模索する意向を明かしていた。
そんなオストベルグが、プライベーターのマーティン・プロコップも所属するジッポカー・チェコ・ナショナル・チームに合流。Mスポーツが製作した最新型フォード・フィエスタWRCで選手権に“復帰”を果たすこととなった。
なお、スケジュールの都合上、第3戦メキシコは欠場するものの、オストベルグは以降のシリーズ戦には参戦する見込み。
オストベルグの活動をサポートしている父親のモーテンは「2017年の活動プランには満足している。現段階でお知らせできるのは(第2戦)スウェーデンでマッズがフィエスタWRCをドライブするということだ」と語っている。
「これまでに2度、息子は2017年型のフィエスタWRCをテストしている。それにスウェーデンでは、より多くの走行経験がある」
「ここ数年、息子がスウェーデンで残している成績(過去6年で5度の表彰台)を考慮すれば、彼のために17年型WRカーのシートを確保することは、なによりも重要だったよ」
「今年の活動は、Mスポーツから支援を受けながら自チームでWRCに参戦していた2011~12年シーズンと似している。今回はより独立色が強くなるだろうがね」
オストベルグとプロコップは、あくまでプライベーターとして17年型フィエスタWRCを走らせることとなるが、2017年のレギュレーションではマニュファクチャラーのみ17年型マシンをエントリーさせることが可能となっているため、両者ともMスポーツのドライバーとして登録される見込みだ。
WRC第2戦スウェーデンは2月9~12日に開催される。