KTMのクルーチーフ、ポール・トレバサンは、ブラッドリー・スミスとポル・エスパルガロの認識がKTMの評価と一致したと語っている。
KTMは2016年にRC16のプロトタイプのテストと開発に費やした。テストライダーを務めたミカ・カリオは、KTMへ移籍したスミスとエスパルガロが初めてマシンをテストする前に、2016年の最終戦バレンシアGPにワイルドカードとして出場。11月にへレスでテストに臨んだ。
トレバサンは「我々は一定のペースがあることを示せたと思う」とスミスとエスパルガロの評価について語った。
「我々は非常にバランスのとれたパッケージを持っており、3人のライダーが自分たちが考えている不足箇所と同じ指摘をしていることだ」
「それは早期に疑っていたことで、新しいライダーも同様に考えるのではないかと思っていた」
「開発は止めなかったが、彼らがマシンを試すまで少し控えた。そこで自分たちが正しい方向に進んでいることを確認できたよ」
「我々には明確なターゲットがあり、ライダーたちはこの特定のエリアに対処すればすぐに違いを感じられると言っている」
「プロジェクト全体にとって大きくプラスに寄与すると思う」
KTMは、カリオの身長と体重がスミス、エスパルガロと異なることから、”マシンの自然な回転”を評価するためにもレギュラーライダーのふたりがマシンに乗るのを待った方が良いと考えたという。
「どちらかというと、我々が正しい道をたどっているかのダブルチェックだ」とトレバサン。
「我々はミカ(・カリオ)をふたりのためのバイク開発に利用することもできた。他にもすることはあったが、これが主要ポイントであることを明らかにしたかった」
「ライディングスタイルの異なる3人のライダーがみな同じことを言うのだから、『それを理解する』ことで問題は解決できるということだ」
「我々が特別なスタイルを持っていたり、便宜を図るよう求めているのではない」
「それは大まかにマシンの特性に役立ち、さらに彼らに役立つこととなる同様の要素でもある」