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ダカール3日目:プジョー勢快走で上位独占。トヨタ勢にはアクシデント

2017年01月05日 11:31  AUTOSPORT web

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ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)
2017年のダカールラリーは4日、アルゼンチンのサン・ミゲル・トゥクマン~フフイ間780km(SS距離364km)のデイ3が行われ、ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)がステージ優勝。総合首位は前日に続き、セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が維持している。

 デイ3のスペシャルステージは240kmと124kmに2分割された構成。明日以降に迎えるボリビアステージに向けて、海抜5000メートル以上へ駆け上っていくステージとなった。

 この日は、初日に総合首位を奪ったナッサー・アル-アティヤー(トヨタ・ハイラックスEVO)がローブを猛追。240kmのSS前半でローブに対し4分以上の大差をつけてみせる。

 その後もステージ最速ペースを刻むペテランセルに迫る展開となったが、SS後半走行中にピストから外れてコースオフ。この際にマシンからタイヤが脱輪するなどダメージを負ってしまい、その場で立ち往生してしまった。

 その後、アル-アティヤーはトラブルを修復して走行を再開。しかし、ペースを取り戻すには至らず、ステージ31位でフィニッシュする形となった。なお、トヨタ勢ではアル-アティヤーのほか、ホアン・ナニ・ロマ、ジニール・ドゥビリエ、エリック・バン・ルーンにもトラブルがあり、タイムを失っている。

 アル-アティヤーの脱落により、ペテランセルはセーフティリードをもって今年初のステージ制覇。ステージ2位にカルロス・サインツ、同3位にローブが続き、プジョー勢がステージトップ3を独占した。また、総合でもローブが42秒のリードをもって首位をキープ。2番手にサインツ、3番手にペテランセルとなっている。

 また、この日はX-raidのミッコ・ヒルボネン(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)も快走。プジョー勢に続くステージ4位を獲得し、総合でもローブに対し9分38秒差につけた。
 市販車部門4連覇を目指すチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)はクリスチャン・ラヴィエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組327号車が前日と変わらずクラス首位を堅持。三浦昴/ローラン・リシトロイシター組332号車は、327号車から1分21秒24差のクラス2番手となっている。

 トラック部門を戦う日野チーム・スガワラ勢は菅原照仁/杉浦博之組516号車が総合20番手。菅原義正/高橋貢組535号車が総合37番手だ。

 二輪部門では前日8番手につけていたホアン・バレダ(ホンダCRF450ラリー)が4分以上あった総合首位とのギャップを縮めてトップに浮上。2番手はサム・サンダーランド(KTM450ラリーレプリカ)、3番手はパウロ・ゴンサルベス(ホンダCRF450ラリー)となり、上位3台中2台をホンダ勢が占めている。

 現地5日に行われるデイ4では、アルゼンチンのフフイからボリビアへ入国。山岳部にあるトゥピザを目指す521kmが行われる。