世界ツーリングカー選手権(WTCC)では2017年シーズンから一部大会で“ジョーカーラップ”を導入する計画が練られており、このプランをホセ-マリア・ロペス、イバン・ミューラーらWTCC王者も支持している。
WTCCへのジョーカーラップ導入計画は、昨年11月末に行われた世界モータースポーツ評議会(WMSC)で話し合いがもたれたもの。公道レースであるマラケシュ、ビジャレアル大会限定で世界ラリークロス選手権(WorldRX)スタイルの遠回りルートが設置される見込みだ。
2016年にWTCC3連覇を達成し、17年はシトロエンのシリーズ撤退に伴い、フォーミュラEに活躍の場を移すロペスは、ジョーカーラップがファンを惹きつける要素になりうると語っている。
「レースファンは、より多くのバトルと見ごたえあるレースを欲しているんだ」とロペス。
「ジョーカーラップ導入で、どういった変化が起きるか知りたいし、ファンや参戦チームがどういった反応を示すかも気になるね」
「レースファンを増やし、このスポーツを成長させるためには新たな挑戦をしていくべきだと思うよ」
昨シーズン限りでWTCCからの引退を発表したミューラーも、ジョーカーラップ導入を支持。WTCCはこれまで新たなコンセプトを導入することで、シリーズのショー的要素を高めてきたとコメントする。
「(ジョーカーラップは)去年導入されたMAC3と同じようなものだ。今は『クレイジーな考えだ』と言う人も多い状況だがね」とミューラー。
「しかし、こういった新たな試みがシリーズにバラエティ性を与える」
「(WTCCをプロモートするユーロスポーツ・イベント代表の)フランソワ・リベイロは2~3年前にはジョーカーラップ導入の展望を語っていた。当時はバカにしていたけれど、機が熟したということだろう」
「モータースポーツをより魅力的なものにするために、我々は新たなことに挑戦し続ける必要がある」
「ジョーカーラップ導入は、いいアイデアだと思っているよ」