年が明けた。元旦は帰省して実家でのんびり過ごしたり、初詣などで外出したりする人も多いだろう。しかし一方で、休めないのが全国に約5万4000店あるコンビニ店員だ。ツイッターでは年末からコンビニ従業員のツイートが相次いでいる。
「所詮しがない主婦コンビニアルバイターなので盆暮れ正月は関係ないし元日は6時から仕事です」
「元旦バイト6時間ってコンビニ初めて恨んだわ(笑)」
「コンビニバイトあるある、仕事納めが大晦日 仕事始めが元旦になりがち」
「元旦から営業」「送料無料」「夜10時まで対応」…もういい、休め
年中無休の24時間営業で、日常生活に欠かせないコンビニだが、そこで働いている人は大変だ。いくらそういうサービス形態だとしても元旦ぐらい休めるものなら休みたい、というのが本音だろう。こうした状況に対して、ネットでは
「24時間営業はやめよう。大晦日は早めに閉店、元日はスーパーもコンビニも休もう」
「コンビニも含めて働くの禁止にしたらいいのに。1日ぐらい我慢できるよ」
という声も出始めている。
経済アナリストの青木文鷹氏も12月26日、以下のツイートを投稿していた。
「『元旦から営業』『24時間営業』『今日頼めば明日届く』『送料無料』『夜10時まで対応』・・・もういい、休め。そんなに頑張っても収入増えないなら環境悪化するだけだし、1日2日スーパーやデパートやコンビニが休みでも困らないし、その商品が明日届かなくてもいいんだ」
これが約7200件リツイートされ、「消費者側も考え方を改める必要がありますね」「正直3日から営業でいいですよね」など共感する声が寄せられた。
そもそも、今のような形態のコンビニが全国に普及したのは1980年代のことだ。それ以前は元旦といえばどこも店が開いていないのが普通だった。食料は年末のうちに買い込めばいいし、元旦にコンビニが閉まっていてもその気になれば乗り切れる気がしないでもない。
正月のコンビニは意外と暇? 元店長は「睡魔との戦い」と綴る
元旦にコンビニを利用する人はそもそも少ない、というのもある。ツイッターには、「コンビニは元旦めっちゃ暇」という声がいくつかあった。元コンビニ店長だという人もブログで、「(お正月は)しかもあまり混まない。(中略だから暇。でも起きてないとだめなので、睡魔との戦いです」と書いている。
もっとも、元旦のコンビニ営業は必要、とする声もないわけではない。
「元旦しか休みがない人からしたら、『じゃあいつ買い出ししろっていうのさ!!!』」
年末に休みが取れず、買い物をする時間がない人からすれば、ようやく休める元旦にコンビニが開いていないのは打撃のようだ。ただ、そういう人も本来ならば年末に休めるのがベストだ。世の中全体の働き方を変えていく必要があるだろう。
あまり客が来ないのに営業して誰が得するのだろうか。せめて元旦くらいは、働くことを忘れてのんびりと過ごせるのが理想ではないか。