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嵐、『紅白』で人気曲によるスペシャルメドレー披露 初の大トリをどう務める?

2016年12月31日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

 嵐が、12月31日放送の『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で初の大トリを務める。今年は相葉雅紀が単独で白組司会を担当する、グループにとっても記念すべき年。披露曲についても注目が集まる中、30日に行われたリハーサルにて「嵐×紅白スペシャルメドレー」の内容が公開されたと各メディアにて報じられた。


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 リハーサルでは、デビュー曲「A・RA・SHI」(1999年)、「Happiness」(2007年)、「One Love」(2008年)の3曲が披露されたのだという。基本的にはリハーサルで歌った楽曲が当日も披露されるため、今夜の放送でも同曲が披露されることになる。初の大トリというタイミングで彼らの名刺代わりとも言える「A・RA・SHI」が選曲される理由は明らかであるが、他2曲はなぜ選ばれたのだろうか。


 デビュー曲「Happiness」は二宮和也と櫻井翔が出演したドラマ『山田太郎ものがたり』(TBS系)の主題歌、「One Love」は松本潤が出演した映画『花より男子F(ファイナル)』の主題歌だった。「Happiness」は<走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう>、「One Love」は<百年先も 愛を誓うよ 君は僕の全てさ>といったいずれもサビの歌い出しが印象的な楽曲だ。また、この3曲は2009年にリリースされた嵐のベストアルバム『All the BEST! 1999-2009』に収録されている楽曲でもある。グループにとって初の大トリを務めるステージ、少しでも多くの人々が一緒に楽しむことができることを意識した選曲が行われたように思う。


 昨年の『紅白』では、ジャニーズとディズニーによるコラボレーション企画が行われ、嵐は『スター・ウォーズ』とコラボレーションを果たした。最初は意外に思えた組み合わせだったが、ジェダイ風の衣装にライトセーバーを手に持ち颯爽と登場した姿は、まったく違和感なく世界観を表現し、圧巻の一言だった。昨年は5年連続グループで務めてきた白組司会をV6・井ノ原快彦にバトンタッチ。久々にパフォーマンスに専念することができるようになった年でもある。また、グループとしても一段とステージ演出にこだわりを持つようになっていたタイミングということもあり、全体の流れが一つのショーのように作りこまれたクールでかっこいい嵐の姿を楽しめた年だった。


 リハーサルの様子として、すでに衣装や演出についても一部公開されているが、今年はどちらかというと爽やかな演出が取り入れられているようだ。今年リリースされたシングル曲「復活LOVE」「I seek」「Daylight」やアルバム『Are You Happy?』の遊び心あるファンキーな作風は個人的にとても好きだったので、今年の作品のテイストが反映されていないことは少し残念ではある。しかし、今年の嵐はファンに向けたステージを披露するだけでなく、“出場者代表”としてラストステージを飾るという大役を担っているのだ。相葉の司会を見守りながら、嵐が今年の『紅白』大トリを全うするその瞬間をしかと見届けたい。(竹上尋子)