マノーF1チームはライバルチームからの尊敬を勝ち取ったと、チームのレーシングディレクターであるデイブ・ライアンは語った。
パスカル・ウェーレインは7月のオーストリアGPでポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権でチームの順位を10位に上げた。しかし、その後ブラジルGPでザウバーがポイントを獲得しコンストラクターズランキング10位の座を奪われてしまった。
結果として、2015年のパフォーマンスに対しての分配金を元にすると、チームは、予算のほぼ6分の1にあたる約1,350万ドル(約15億7,300万円)の賞金を逃してしまった。
とはいえ、マノーはチームの過半数の株式を譲渡することになる新しい投資家候補と交渉中であり、15年シーズンと比較して大きな一歩を踏み出した。
チームのスーパータイム(週末のすべてのセッションにおける自己最速ラップの平均値を100パーセントとして、パーセンテージに換算したもの)は、16年シーズンは103.779パーセントだった。
2番目に遅いチームであるザウバーとわずか0.262パーセント差であり、15年シーズンと比較すると2.68パーセント改善された。
「率直に言うと、我々はパフォーマンスを大きく改善する必要があったが、それをやり遂げたのだ」とライアンは最終戦アブダビGPで語った。
「これからもまだ同じように改善を続ける必要があるが、ピットレーンで尊敬を勝ち取るという目標は達成することができた」
「16年は純粋にパフォーマンスが予選Q2進出に値する場面が何度かあった。最終的には予選Q2に5回進出することができたが、まだ十分ではない」
「今後もチームの強化を続けることができれば、マシンのパフォーマンスアップが期待できるだろう」
ライアンはチームには改善の余地や学ぶべきことが多くあるが、与えられた予算を考慮すれば、良い仕事をしていると考えている。
「多くの教訓があり、それは大きな挑戦となった」と彼は語った。
「ピットレーンで他のすべてのチームが持っているリソースを見れば、普通に考えても容易ではないことがわかるだろう」
「やる必要のあることが分かっていて、どこにいる必要があるかも分かっているのに、そこにたどり着くまでに2、3シーズンもかかるというのはフラストレーションがたまる」
「予算は明らかに大きな影響を持つが、チームに投入した金額から得た価値に関して言えば、とても見事なものだ。ただ、我々にはまだやるべき膨大な仕事があることはわかっている」