フライアウエイ3連戦は、秋の日本GP、春のオーストラリアGP、常夏のマレーシアGPと3週連続で気候の異なる3レースを戦う戦い。マレーシアGPの舞台であるセパンは高温多湿でフィジカル面ではタフなコースだ。
初日のフリー走行ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がフリー走行2回目を胃腸炎による体調不良のため欠場しながら総合トップに立った。
予選ではアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が今シーズン2度目のポールポジションを獲得。2番手にバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、3番手にホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)が続き、マルケスは4番手となった。
決勝はスタート直前に雨のためディレイ。一度グリッドについたものの、スタート進行がやり直しとなり、20周から19周に減算されて、ウエット宣言でスタートした。
序盤はアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)とロッシがトップを争い、ドビジオーゾ、マルケス、カル・クラッチロー(LCRホンダ)、ロレンソの6人がトップ集団を形成。この中から、12周目にクラッチローが転倒しリタイア、同じ周にマルケスも転倒を喫してしまう。
さらに13周目にイアンノーネが転倒。これでトップ争いはロッシとドビジオーゾのバトルとなるが、ロッシは終盤に入った15周目の1コーナーでラインを外し、そのインをついてドビジオーゾがトップに浮上。ドビジオーゾがそのままリードを広げて、トップでチェッカーを受けた。
ドビジオーゾにとってMotoGPクラス2勝目、2009年のイギリスGP以来の勝利となり、今シーズンのMotoGPクラスで9人目のウイナーとなった。
ロッシはそのまま2位でゴール、ロレンソは序盤の内にトップ集団から脱落していたが、上位の相次ぐ脱落により、3位表彰台を獲得。ロッシがランキング2位を確定した。