カルロス・サインツJr.が2016年シーズン中に成長したのは明白であると、彼が所属するトロロッソF1チームの代表フランツ・トストは述べた。2016年にレッドブル・レーシングに昇格するチャンスは逃したが、いつかサインツにも大きなチャンスが来ると、トストは確信している。
レッドブル・レーシングはシーズン途中のドライバー変更に際して、サインツではなくマックス・フェルスタッペンを選んだものの、サインツは何度も強力な走りを見せ、スペイン、アメリカ、ブラジルでは今季自己ベストの6位を獲得、強い印象を残した。
サインツはチームメイトのダニール・クビアトを圧倒し、自身のF1デビューシーズンで獲得したポイントの倍以上を稼ぎ出した。
レッドブルとの契約下にあるサインツは、6月の時点でトロロッソとの契約延長に合意、2017年に残留することが決まった。そのため、彼の獲得に関心を示したルノーの誘いに応じることはできなかった。
「彼のドライビングには非常に感心している。それ以上に、学習曲線が決定的であることに感銘を受けている」とトストは述べた。
「彼がどんどん向上しており、前向きな姿勢を崩さない。彼と一緒に仕事をするのは本当に楽しい」
「技術的な面でも非常に良く理解しているし、エンジニアに対して優れたフィードバックを与えてくれる」
「ウエットでもうまく感触をつかんで走ることができる。インテルラゴスでそうであったようにね。そうしたすべての要素が彼を非常に優秀なドライバーに作り上げている」
レッドブルのシートを逃した後のサインツの対処の仕方や、その後、ルノーから関心が寄せられたことは前向きな要素であるとトストは考えており、サインツにはまだ上を目指すのに十分な時間があると確信している。
「彼はまだとても若い。特に来年に関してはトロロッソで走るのが自分にとって一番いいということを理解しているはずだ」とトストは語った。「来シーズンが楽しみだよ」
「彼はまだ22歳だ。昔ならF1にデビューすらしていなかった年齢だ」
「若いドライバーたちは時間は走り去っていくと考えているが、そんなことはない」
「彼らはとても若く、まだたくさんの可能性がある」
「(来年)新しいレギュレーションの下で我々がどこまで行けるか、見てみよう」