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余ったマイルを“売って”収益にできるアプリ「Par」、売り手と買い手をつなぐ

2016年12月29日 08:01  Techable

Techable

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出張や旅行で頻繁に飛行機を利用する人の中には、マイルが余って使い道がないとお嘆きの方もいるかもしれない。アメリカでは年間4000万マイルが有効期限切れで消失しているといい、実に大きなムダである。
・売り手と買い手をつなぎ、余ったマイルを有効利用
それを有効利用しようというのが「Par」というアプリだ。旅行を計画している人と、マイルを持っている人とを結びつけ、マイルを活用してチケットの売買取引をおこなえるサービスである。

まず、旅行計画者がマイルのリクエストを提出する。目的地、日付、片道・往復、国内・国際便なのかといった必要項目を入力。アメリカ国内に起因するすべてのフライトがその対象となる。

リクエストが提出されると、登録ユーザーのうち、リクエスト内容を満たすマイル保持者に向けて、アラートが送信される。

チケットの買い手は、売り手と値段交渉をおこない、妥当な値段であれば交渉が成立。するとチケットの売り手がフライトの予約を実行し、「Par」がemailで買い手側に確認アラートを送信。
・1つの取引で手数料が7.5%かかる
1取引成立につき、買い手、売り手側双方に7.5%の手数料が発生し、買い手はそれに加え、空港使用料を支払う必要がある。

例えば、売り手はチケット400ドル(約4万8000円)の提案が成立した場合、30ドル(約3600円)の手数料が発生し、実際には370ドル(約4万3400円)の収入となる。

買い手は、400ドルのチケット提案だった場合、400ドル+30ドルの手数料+5.6ドルの空港使用料=435.6ドル(約5万2000円)の支払いとなる。
・現在はベータ版、アップグレードも検討中
現在ベータ版が公開中で、iOSのみに対応しているが、今後は複数の都市を回るフライト、席のアップグレードなどの機能追加や、他プラットフォームへの対応も検討中とのこと。

ただあり余っているマイルを腐らせて失効させてしまうより、誰かに有効利用してもらい、かつ収益にもなる実用的なサービス。日本でもぜひ実装してもらいたいところ。

Par