前戦日本GPでタイトル争いには決着が着いた。オーストラリアGPはフィリップアイランドが舞台。初日は雨となり、初日のフリー走行2回目はコンディション不良により赤旗中断となった後、キャンセルされた。
2日目はフリー走行4回目までウエット。予選Q1はライン上が乾き始め、Q2はウエットパッチが残るもののほぼドライというコンディション。そんな中、インターミディエイトでコースインしたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はてすぐにピットに入り、スリックタイヤのマシンに乗り換えてポールポジションを獲得した。
Q1からQ2に進出したカル・クラッチロー(LCRホンダ)が2番手、ポル・エスパルガロ(ヤマハ・テック3)が今シーズン初フロントロウとなる3番手を獲得した。
決勝はスタート直後こそポル・エスパルガロがトップに立つが、マルケスがすぐに前に出て、後続とのリードを広げて独走態勢を築く。ところが9周目の4コーナーでマルケスは転倒を喫しリタイアに終わってしまう。
これでトップに立ったクラッチローはファステストラップを記録して後続とのリードを広げると、単独トップをキープしたまま今シーズン2勝目を記録。バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)は序盤から2番手争いに加わり、マルケスがリタイアした後はクラッチローを追ったものの、その差を縮めることができず、単独2位でゴール。3位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)が入賞した。
タイトル争いのプレッシャーから解放されたマルケスは、本来の攻めのレースでリードしたが、今シーズン初のノーポイントレースを喫した。
ホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)は序盤から単独走行が続き、自らポジションを挽回することができず、上位の脱落にも助けられて6位入賞。これにより、ランキング2位のロッシとランキング3位のロレンソのポイント差は24ポイントに広がった。