ロマン・グロージャンは、今のハースF1チームには、2011年にGP2タイトルを獲得した際に所属していたDAMSチームと似た雰囲気があり、チームからの強い信頼を感じると述べた。
グロージャンは2009年のヨーロッパGPで、ネルソン・ピケJr.と交代する形でルノーからF1デビューを果たした。当時クラッシュゲート問題に揺れるルノーで7戦を走った後、2010年にはDAMSからGP2に復帰し4ラウンド8戦に出場、フル参戦した翌2011年に同チームとともにGP2タイトルを獲得した。
2016年にF1デビューを果たしたハースからは大きな信頼を寄せられていると感じ、それがジャン・ポール・ドリオット率いるDAMSとともに2回目のF1挑戦の準備をしていた時のことを思い起こさせると、グロージャンは語った。
時にマシンパフォーマンスを公然と批判するグロージャンだが、すべてチームの向上のために言っていることであり、信頼関係が築かれていると彼は言う。
「僕はこの場所でドライブすることで、チームを激しくプッシュしようとしている」とグロージャンは語った。
「時に適切な言葉を使わないこともあるが、悪い意味で言っているのではない。広い視野で物事を見て、正しい方向に進みたいと思っているから言っている」
「チームは自分の味方なんだろうか、僕を信頼しているんだろうか、僕たちはどうなるんだろうか、なんてことを自問したりはしない」
「キャリアの初めにDAMSで走っていた時、僕はチームのためにすごく大きなことをやっていると感じていたし、チームのスタッフ皆から敬意を払われていた」
「ここ(ハース)でも同じように感じている。ブラジルGPで(予選7位だったにもかかわらず、レコノサンスラップで)クラッシュした時、とてもすまない気持ちになったけれど、みんなが僕をハグしてくれて、『気にするな、次があるから大丈夫』と言ってくれた」
「『なんてザマだ?』と言われてもしょうがないのに、ここではそんな雰囲気ではないんだ」
グロージャンはF1であと“7年か8年”レースを続けたいと望んでいる。また、ハースも長期的にF1プロジェクトにコミットすると彼は信じている。
「(ハースに)加入した時、新しいチームだから1年ということはなく、複数年にわたる関わりが必要だと思った」
「僕が世界チャンピオンになりたいということを、チームも僕自身も分かっている。僕はもう30歳だから、この先10年という時間は残っていないだろう」
「おそらく7年や8年だろう。それでも十分長い時間だ」
「(チームオーナーの)ジーン(・ハース)がただ参加するためにF1に参入したわけではないことは分かっている」
「彼は勝ちたいからF1にいるんだ。NASCAR(の彼のチーム)と同様にね」