レッドブル・レーシングF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2016年にマックス・フェルスタッペンのドライビングスタイルに批判が集まったことが理解できないと述べた。
2016年シーズンにフェルスタッペンは、雨天のブラジルGPの終盤16周で14位から3位に順位を上げるなど、何度もずば抜けたドライビングを見せた。
しかし彼の防御時のドライビングがアグレッシブすぎるとして、他のドライバーたちから批判の声が上がり、FIAが2016年シーズン終盤になってルールの明確化を行う事態となった。
「彼ら(他のドライバーたち)は何が不満なのか理解できない」とホーナーは述べた。
「彼(フェルスタッペン)は素晴らしい仕事をしている。マシンを限界までプッシュし、ハードにレースをしているんだ」
「ルーキーが登場して、前からいる人々の機嫌を少々損ねてしまい、彼らからの批難にさらされるということはたまにあることだ」
「彼はそれにむやみに反応することなく、自分のレースを楽しんでいる」
「確立されている序列を揺るがすような存在は、歓迎されないものだ」
「彼は間違ったことは何もしていないと私は思う。ハードにレースをし、マシンに乗っているときにはいつもわくわくしながら、持っているものすべてをぶつけている」
「ブラジルで彼が(無線で)言っていることが聞こえただろう。あの日曜の午後、多くのドライバーたちが走るのをやめたいと思っていたのに、彼はレースをしたがっていた」
フェルスタッペンはドライビングスタイルを変えることを拒否し、彼のスタイルが批判されるのは「おかしな話」だと述べた。またメキシコGP後には、3位争いをしたセバスチャン・ベッテルに関して、言葉遣いが悪すぎるから学校に戻るべきだなど、からかうような発言もしている。
フェルスタッペンの遠慮のない性格についてホーナーは次のように語った。
「とても新鮮だし、このスポーツにおいては非常に健全だ」
「おそらくみんな、企業的な物言いに慣れ過ぎているんだろう」
「我々のドライバーはどちらも正直でオープンだ」
「だからファンは彼らに魅力を感じるんだ。今年、他の大勢のドライバーたちに比べて、ふたりのファンが飛躍的に増えたのはそのためだろう」