5月のスペインGPから始まったヨーロッパラウンドはアラゴンGPでいったん終了となり、フライアウエイ3連戦を経て、最終戦バレンシアGPを迎える。このレースを含めて残り5戦。アラゴンGPはタイトル争いを占う重要な1戦として知られている。
初日のフリー走行で総合トップに立ったのは前戦で優勝し、復調してきたダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)。予選はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がポールポジションを獲得し、2番手にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)、3番手にホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)の順で続いた。
決勝レースはビニャーレスが好スタートを切るが、すぐにマルケスがトップに浮上。ところが2周目にマルケスは大きくマシンを振られて5番手まで後退する。これでビニャーレスが再びレースをリードするが、9周目にバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)がトップに。この時点でマルケスはポジションを挽回し、ロッシの背後に迫り、このふたりが後続を引き離してトップ争いを展開する。
そして、15周目にマルケスはトップに立つと、ファステストラップを記録してロッシとの差を広げていき、そのままシーズン4勝目を記録した。ロッシは終盤にロレンソの猛追を受け、ロレンソがロッシとのバトルに競り勝って2位でゴール。ロッシは3位でチェッカーを受けた。
チャンピオン争いはランキングトップのマルケスが、ランキング2位のロッシとのポイント差を52ポイントに拡大。ロッシから14ポイント差のランキング3位にロレンソが続く。残り4戦となり、数字上では続く日本GPでマルケスがタイトルを確定させる可能性を持って、フライアウエイ3連戦を迎えることになった。