イギリスに拠点を置くコンストラクター、ジネッタは2018年に向けてLMP1車両の設計と製作を進めているようだ。
FIA世界耐久選手権(WEC)を戦うLMP1マシン製作に関して、ジネッタは16年初めからデザイン面の調査を開始したとされており、ジネッタ内部の人間によれば、計画にはまもなくゴーサインが出される見込みだという。
すでにマシンデザインは、ジネッタのイワン・ボールドリーによる指揮のもと進行しており、17年後半に初走行テストを行うことを目標にしているとのこと。エンジンに関しては、メカクロームかAERから供給を受けるとの見方が強い。
このLMP1プロジェクトについては、2017年1月にも正式にアナウンスされる可能性もある。仮にジネッタがWECへの参戦を表明した場合、チームはバイコレスや、同じく18年にLMP1参戦を表明しているBRエンジニアリング/ダラーラによるSMPレーシングらと、WECプライベータートロフィーを競うことになる。
正式にプロジェクト実施が決定すれば、ジネッタは10年シーズン以来にスポーツカーレースの最高峰クラスの戦いに舞い戻ることになる。
ジネッタは09年のル・マン24時間耐久レースでLNTおよびストラッカ・レーシングからジネッタ・ザイテックGZ09Sを走らせた。また、その翌年には年ビーチディーン-マンセル・モータースポーツがジネッタ・ザイテックを走らせている。
同社は現在、LMP3車両の製造に携わっており、15年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)ではチャーリー・ロバートソンとクリス・ホイのタイトル獲得に貢献した。
以前にはLMP2への進出も計画していたジネッタだが、この計画についてはLMP2の規定変更で4社に絞られたシャシーコンストラクターに選ばれなかったため、断念している。