「何も聞かなくても、面接でホワイト企業だとわかった!」と感激した人のツイートが話題になっている。世の中ブラックばかりホワイトな職場を見分けるのは難しいと思いがちだが、そんなことはないらしい。会社側から自信に満ちた態度でどんどん情報を出され、転職活動中の投稿者はホワイト企業のなんたるかを確信した様子だ。(文:okei)
「今日面接した企業がほんと…ネットでもアドバイザーからの情報でも疑いようのない程のホワイト企業だったんだけどなるほど…すごい…わかった…ホワイトなら就業時間とか休みの感じとかあっちから教えてくれる…これがホワイト企業…ホワイト企業であるという自信…すごい…」
「ホワイト企業は都市伝説じゃなかったんや」
このツイートは12月14日に上がり、5600以上リツイートされ、反響はトゥギャッターにもまとめられた。多くのネット民たちが「嘘だろ…」「そんな会社存在するのかよ…」と驚いている。面接は疑いようがないほど「ホワイティな感じ」で、「繁忙期でも何時くらい、ふだんは5時上がり」などと向こうから教えてくれたという。
「見分け方とかそんなのいらない…面接で疑わしかったらそこは少なくともホワイトではない…普通かブラックか…」
リプライには、「ブラックに慣れるって怖いよね」という声があり、投稿者は「こわいよね…それが普通だと思ってたから…でも普通じゃなかった…ホワイト企業は都市伝説じゃなかったんや…」と衝撃を隠せない。
またネットには、「これほんとにな…前職もグレーだったからそういう説明一切なかったよ…」「確かに前の職場(ブラック)は説明少なかったけど今の会社(ホワイト)は面接の時点でちゃんと教えてくれた」など思い当たるフシのある人が多数。
さらに今までホワイトしか経験していないという人が、「『昼休みは1時間で残業はほぼ無いです。福利厚生はこうで雇用条件はこうです』って説明&書類あり。向こうからどんどん言ってくれる」と証言している。面接の時点で面接官がいけ好かない、なんとなく怪しいというのはお断りしたという。
やはりホワイト企業はしっかり勤務状況の実態を説明し、雇用契約書などの書類を自ら提示してくれるようだ。
みんなが労働条件をチェックする世の中にならなきゃいけない
冒頭のツイ主のツイートからは、長時間労働や土日出勤に疲弊している様子や、有休が極度に取りづらい様もうかがえる。企業側から普段の職場の状況を聞くという当たり前のことにも、驚愕・感動してしまう人が多い状況は、やはり問題があるだろう。
入社前に雇用条件をしっかり確認することが、日本でもっと常識化するべきなのだ。11月放送の「ニュース深読み」(NHK総合)でも労働問題について詳しい川人博弁護士が「労働条件は書面でチェックできる。みんながそれをチェックする世の中にならなきゃいけない」と語っていたことを思い出した。
また、ツイートの中には「うちの面接でもそれ教えてくれたけどクソブラックだったな」という声や、あまりにも朗らかに面接で嘘をつかれたという人もいた。面接でいいことを言っていても騙されてしまうことはあるかもしれないが、この人たちが雇用契約書を確認していたかどうかは不明だ。
就活がうまくいって欲しいばかりに、大事な雇用条件の確認をろくにしないケースは多いだろう。しかし、後々ブラック環境に苦しみ退職、ひどい時には裁判を起こす人もいるのだから、そうした確認はするに越したことはない。
冒頭のツイ主は「素敵な会社見つけました…!」と、今後続く面接への意欲を見せていたが、面接が勤務日のため、どう再び有休をとるかで戦々恐々としていた。有休は当然の権利なのだから、どうか頑張ってもぎ取って、ホワイト企業への転職を果たしてもらいたい。