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BTCC:ボクスホールのエースはトム・チルトン。新型アストラをドライブ

2016年12月26日 12:41  AUTOSPORT web

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2016年はセバスチャン・ロウブ・レーシングのシトロエンCエリーゼでWTCCを戦ったトム・チルトン
2017年シーズンからワークス体制でBTCCイギリス・ツーリングカー選手権への復帰を表明したボクスホールは、未定となっていたエースドライバーにWTCC世界ツーリングカー選手権でも活躍するトム・チルトンを起用すると発表。パワー・マックス・レーシングとともに新型アストラを走らせ、久しぶりのBTCC復帰を果たすこととなった。

 チルトン兄弟の長兄で現在31歳のトム・チルトンは、2002年にアストラクーペでBTCCにデビュー。2006年には当時のワークスであるトリプル・エイト・レースエンジニアリングに所属し、ファクトリーマシンのアストラをドライブ。インディペンデント・トロフィーで10勝を挙げ、WTCCへスイッチする2011年まで同シリーズにエントリーしていた。

 2016年はセバスチャン・ロウブ・レーシングのシトロエン・CエリーゼWTCCのステアリングを握り、WTCCのドライバーズランキング8位でシーズンを終了。来季はクリオカップ卒業生のセナ・プロクターとともに、BTCCにワークス復帰を果たすボクスホールの開発を任されることとなった。

「僕もドライバーとしてBTCCに復帰することができて、本当に喜んでいる」と、チルトン。



「WTCCに参戦している間も、ひとりのファンとしてBTCCを見続けてきた。かつての相棒であり、愛するマシンでもあるボクスホール・アストラと、ふたたびレースをするべく、初めて(パワー・マックス・レーシングの代表である)アダム・ウィーバーに連絡をした日の興奮を、今でも覚えているよ」 

「このチームはフロントランナーになれると確信しているし、表彰台に上がることも不可能ではない。新型マシンのステアリングを握るのが待ち遠しいよ」

 チーム・プリンシパルを務めるウィーバーは、チルトンがチームにもたらす世界選手権でのノウハウが、プログラムの一助になることを期待すると同時に、BTCCルーキーのプロクターの成長にも有益だろうと語った。

「トムの経験と仕事の論理は、誰にも劣らない。彼は次に何が来るか、何をしなくてはならないかを理解しているし、レースウイナーの実績はセナのロールモデルとなるだろう」

「(シボレー・クルーズで参戦した)16年シーズンは成功という名の美酒を手にすることはできなかったが、来季は美味しいビールを味わうことができるだろう」

 また、トム・チルトン自身はボクスホールでのBTCC復帰のプログラムと平行して、来季はプライベーターとなるシトロエンでのWTCC継続参戦の可能性も、引き続き模索していく考えだという。