16年にハースF1チームと契約したアメリカ人ドライバーのサンティノ・フェルッチが、17年も継続してチームのテストドライバーを務めることになった。フェルッチは16年シーズン、シルバーストーンで行われた若手ドライバーテストやシミュレーター作業などの役割と並行し、DAMSからGP3にフル参戦していた。
フェルッチは16年シーズンのGP3シリーズで36ポイントを獲得。ランキング12位でルーキーイヤーを終えた。第6戦スパ・フランコルシャンのレース2で3位で表彰台に上がり、最終戦後に行われたアブダビでのオフシーズンテストでは、DAMSとトライデントのマシンをテストしている。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、フェルッチの育成プランは長期的なものであると述べた。
「サンティノ(フェルッチ)はテストドライバーとしてチームに残留する。彼の育成プランは長期的なもので、17年もまったく同じことをやるとは限らない。テストの内容は現在も検討中だからね」
「やるべきテスト項目は把握しているが、どのタイミングで若手を起用するか、誰がドライブするかはこれから決定する必要がある。また、サンティノが金曜フリー走行に参加するかどうかも決める必要がある」
「冬の間、彼と話し合って決めることになるだろう」
シュタイナーは、“アップダウン”のあった16年シーズンのGP3を振り返り、フェルッチは「さらに一貫性を保てる」よう集中する必要があると語った。
「彼は良いペースで走れていた。いまの彼に必要なのは、そのペースを安定して保つことだ。レースでの彼はとても良くやっている。彼は多くのオーバーテイクを決めるたし、表彰台にも一度立った」
「彼は18歳で、とても若い。次のステップとして、すべてのセクターでプッシュし、1周のラップタイムをまとめるべく集中する必要がある」
フェルッチが次のアメリカ人F1ドライバーになる可能性はあるかと尋ねられ、シュタイナーは「そう願っている」と答えた。
「彼はGP3で2年目のシーズンを過ごすだろう。我々は彼の進歩を見極める必要がある。だから彼と働いている。アメリカのの同年代の若手の中でも、彼は最も将来有望だ。したがって我々は彼を必要とし、サポートしている」
「彼がF1ドライバーになれるかどうかは、私ではなく、彼自身の活躍次第だ」