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双日が手掛ける「ペンドルトン」ライセンス 17年秋冬から開始

2016年12月24日 19:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

C.M.ビショップ社長 Image by: FASHIONSNAP
双日ジーエムシーが、米「ペンドルトン(PENDLETON)」のライセンス商品の展開を2017年秋冬シーズンから開始する。メンズとウィメンズを展開し、アパレルは美濃屋、小物類はスタンレーインターナショナルが製造と販売を手掛ける。新作を発表する展示会では米本社から「ペンドルトン」C.M.ビショップ社長が来日し、日本市場における今後の展開について見通しを示した。

ペンドルトンのライセンス始動の画像を拡大

 双日ジーエムシーは、今年6月に「ペンドルトン」ブランドの独占輸入販売権及びマスターライセンス権に関する契約を締結。美濃屋が手掛けるアパレルでは、同ブランドを象徴するネイティブアメリカン柄を部分使いや裏地に使うなど日本市場向けに控えめなデザインに調整された。最も高額のダッフルコートでも4万8,000円と、インポート商品と比較して買いやすい価格設定となっている。スタンレーインターナショナルが手掛けるバッグ等の小物類は、新規顧客の獲得を狙う低価格のファッションラインと、従来の顧客に向けて素材にこだわった商品がそろうクラシックラインの2軸で展開。インポート商品についてはこれまでと同様にエイアンドエフが販売を担当する。
 米本社から来日したC.M.ビショップ社長は、日本市場について「品質やブランドの背景、伝統を重要視する人が多く、ペンドルトンが持つ153年の歴史は強みとなる」と分析。「米国では6年ほど前からペンドルトンを着るミレニアル世代が増えた。特定の著名人の着用がきっかけというわけではなく、SNSで徐々に人気が広がっていった印象」と話し、複数のアンバサダーを起用したSNS施策が若い層の取り込みにつながったという。日本においてもバロックジャパンリミテッドが運営する「スライ(SLY)」とコラボレーションするなど若い層へのリーチを図っている。グローバルでは「ウィメンズ」「メンズ」「ホーム」の3分野で展開しているが、日本における人気商品はブランケットやタオル、シャツなど。メンズに比べるとウィメンズの支持が低いため「双日とのライセンス契約を通じて、ウィメンズアパレルの認知・人気向上につなげていければ」と期待し、10年後に小売上代ベースで売上高60億円を目指す。