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オーバル未勝のインディカー王者パジェノー、2017年のアドバンテージ減少を懸念

2016年12月23日 08:41  AUTOSPORT web

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2017年シーズンにライバルチームのパフォーマンスアップを懸念するシモン・パジェノー
2016年のインディカーチャンピオン、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は2017年に実施されるエアロキット開発凍結が、ライバルチームのアドバンテージになるだろうと語った。

 チーム・ペンスキーは2016年シーズン、パジェノーとウィル・パワー、ファン-パブロ・モントーヤの3名で16戦中10勝を達成。またパジェノーとパワー、エリオ・カストロネベスの3名でドライバーズランキング上位を独占するなど、圧倒的な強さをみせつけた。

 ここまでの成績を残した要因としては、シボレーの提供するエアロキットがホンダのものよりも高いパフォーマンスを発揮していたこと、同じシボレー陣営のなかでも、ペンスキーがいち早くエアロキットを使いこなしたことなどがあげられる。

 しかし、インディカーは2018年に共通エアロキットの投入を決定した。このため2017年のエアロキット開発が凍結され、来季も同じエアロキットを使うことになり、パジェノーはアドバンテージが減少すると考えているようだ。

「2017年シーズンの戦い方について、なるべく早く考えをまとめる必要がある」とパジェノー。

「エアロキットの開発が止まることで、どのチームにも僕たちに追いつくチャンスが生まれてくるからね」

 しかし、パジェノーによればペンスキーにもさらなる向上の余地があるという。

「オーバルやワトキンスグレンのようなロードコースで、さらにパフォーマンスを高められるはずだ。そのためにオフシーズン中も作業を進めていくよ」

「そして、僕自身にも改善すべきポイントがある。まだ自身のポテンシャルを引き出しきれていない」

 これまでパジェノーが勝利してきたレースは、すべてロードコースやストリートサーキットでのもの。オーバルでの勝利経験はなく、オーバル未勝利のインディカー王者はパジェノーが史上初めてだ。

 そんなパジェノーにとって、2017年の目標は天王山であるインディ500制覇だと言う。

「長年の夢(シリーズチャンピオン獲得)は叶えることができた。だから、次の夢であるインディ500制覇を叶えることが目標になる」

「過去2年はチャンスを手にすることができなかった。ただ、そのおかげでいろいろなことを学ぶことができたよ」

「2017年はより強力な状態でインディ500に挑めるだろうね」