トロロッソは2017年はフォース・インディアとウイリアムズを抜き、強豪チームを破り、F1コンストラクターズ選手権で5位を獲得することを目指すと、カルロス・サインツJr.が語った。
2016年シーズンでトロロッソは強力なスタートを切ったが、フェラーリの15年最終型パワーユニットを使用した影響で、チームの調子が予想よりも早く落ちてしまった。
トロロッソは2016年シーズンを7位で終え、マクラーレン・ホンダとは13ポイント、メルセデスのパワーユニットを積むウイリアムズとフォース・インディアとは、それぞれ75ポイントと110ポイントの差を付けられた。
しかし過去2シーズン、トロロッソは強力なシャシーを製作しており、2017年シーズンにはパワーユニットを1年落ちのフェラーリからルノーの最新型へ切り替えることが決まっている。
そのためサインツJr.は、特に空力規則の大幅な変更があることを考えれば、トロロッソが今年よりも上位のランキングを目指せると自信を持っている。
「プレシーズンのうちにどれだけうまくやれるかによるし、僕らが目指すマシン哲学によって状況は変わってくるだろう」とサインツJr.は語った。
「チームは2015年からマシンの開発を始めているから、彼らが十分な良い仕事をしていると僕は確信している」
「でも新しいレギュレーションが導入されると、チームの哲学が正しいものだったかどうかが、多少運に左右されることがある」
「この2年と同様にシャシーが強力なら、(最新の)ルノーのパワーユニットを使えることだし、(2017年は)今年のフォース・インディアやウイリアムズの位置に立てるはずだ」
「僕は本気でコンストラクターズ選手権で5位か6位を狙っている。マクラーレンが(来年)もっと強くなるだろうことも、マニュファクチャラーチームが5つあることも分かっているけどね」
「(ランキング5位か6位になるということは)強豪のマニュファクチャラーチームに勝つということだ。それは簡単ではないだろう。それでも僕は自分のチームを信じている。彼らはこのところトップ5に入る、優れたシャシーを作ってきたからね」
トロロッソF1チーム代表のフランツ・トストは、2016年にもっと優れたパワーユニットを搭載していれば、ウイリアムズやフォース・インディアと戦えたはずだと確信している。彼もまた2017年の目標はランキング5位であると語った。来年もチームはサインツJr.とダニール・クビアトのペアで戦う。
「(優れたエンジンを載せていれば)フォース・インディアやウイリアムズに対してもっといい戦いがでいたはずだと確信している」とトストは述べた。
「メルセデス、フェラーリ、レッドブルに対してどのあたりの立ち位置にいたかは分からない。彼らは別次元だからね」
「しかし(パワーユニットさえよければ)フォース・インディアやウイリアムズは我々にてこずっただろう」
「来年とその翌年にはコンストラクターズ選手権で5位を獲得したい」
「現時点で自分たちがどのあたりに位置するかを推測するのは難しい。来年はすべてが新しくなるからね。だが良いパフォーマンスを発揮しなければならない」