第11戦チェコGPはブルノサーキットが舞台。予選でポールポジションを獲得したのはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)。フリー走行総合トップでQ2に進んだホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)は僅差の2番手に終わった。
前戦で優勝を飾ったアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)が3番手に続き、フロントロウを3メーカーのマシンが分け合った。
決勝レースはウエットコンディションとなったが、スタート時点では雨が上がっており、難しい路面コンディションとなった。ポールからマルケスが飛び出すが、2周目にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)がトップに立ち、イアンノーネがそれに続いて、前戦と同じくワンツーフォーメーションで周回を重ねていく。
ところが、ドビジオーゾが中盤にマシントラブルで後退、イアンノーネがトップを守るが、後方からカル・クラッチロー(LCRホンダ)がハイペースで猛追。イアンノーネを交わして単独トップに立つと、そのままリードを広げてMotoGPクラス初優勝を達成した。
イアンノーネはその後、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、マルケスにも交わされてポジションダウン。ロッシが2位、マルケスが3位に入賞した。
難しい路面コンディションに対して、タイヤチョイスが勝敗を分けたレースとなった。クラッチローは前後ハードレインを選択。序盤は下位に沈んだが、路面が乾き始めるとペースアップ。ロッシもハードレインをチョイスし序盤は苦戦したが、終盤に追い上げた。
ソフトレインを選択したマルケスは途中からタイヤ温存の作戦に切り替え、3位表彰台を獲得。いっぽうロレンソはハードレインを選択しながら、フロントタイヤの摩耗に苦しみ、途中でマシンを乗り換え。ところが、乗り換えたマシンはスリックタイヤで、2度目のピットインを強いられ、結局17位とノーポイントに終わった。
これにより、マルケスがランキングトップをキープ。53ポイント差のランキング2位にロッシが浮上。ロレンソはロッシから6ポイント差のランキング3位に後退した。