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ルノーF1技術代表がパーマーに寄せる信頼「彼は本当に進歩した」

2016年12月22日 11:31  AUTOSPORT web

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存在感を示しつつあるパーマー
ルノーF1チームのチーフテクニカルオフィサー、ボブ・ベルは、ジョリオン・パーマーが2016年シーズン中を通して存在感を増し続け、「本当に進歩した」と述べた。 

 パーマーは、雨模様となったモナコGPではホームストレートでコントロールを失いマシンを大破させるなど、デビューイヤーとなった今シーズンは幾度となくクラッシュに見舞われていた。

 しかし、スピンを喫してポイント獲得は逃したものの、ハンガリーGPで行ったセットアップによってパーマーは突破口を開いた。そして、マレーシアGPではついに10位入賞を果たし、F1参戦初年度を力強いものにした。

 またパーマーは、フォース・インディアからニコ・ヒュルケンベルグが移籍してきたことによって、ひとつになったルノーのシート争いでもケビン・マグヌッセンに勝利している。

「ジョリオンがF1でフルシーズンを過ごし、マシンや操縦に慣れ、それをフル活用できるようになるのにどれだけ時間がかかったのかはわからない」とベルは語った。

「彼にとっては単に学んでいるだけだったかもしれない。いずれにせよ、彼は本当に進歩したよ」

「理由が何であれ、進歩することが重要なんだ」


「彼がこれで終わるとは思わないね。もっと向上し続けるだろう」

「2017年はニコから学ぶだろう。それも重要な要素のひとつだし、彼は学ぼうと準備しているのがいいね」

「彼は素直だし、日に日に存在感を増しているよ」

「2016年シーズンの後半のように成長し続ければ、彼はこれからもうまくやっていけるだろう」
 パーマーをチームに留め置くことで、ルノーは2017年に大きく変更されるレギュレーションに向けて一貫性を保とうとしている。

 ベルはそうすることが「重要」で、「2人のドライバーを同時に変えるとろくなことにならない」と語った。

「ドライバーのうち1人は残しておいた方が一貫性の面で良いし、ジョリオンが残ってくれて我々は本当にうれしいよ」

「正直なところ、エンジニアリングの観点から言うと、ジョリオンとケビンどちらか1人を選ぶというのは大変難しい決断だった」

「ジョリオンは特にシーズン後半には確実に大幅な向上を見せていた」

「彼が大きな自信を持ち始めているのがわかったし、常に成長していた」

「2017年シーズン、ふたりのドライバーはいいコンビになるだろう。規約の変更で様々な変更があっても、我々が成し遂げようとしていることを、それぞれ違うやり方で達成してくれるはずだ」