スズキは、2018年にMotoGPクラスでサテライトチームを創設することをまだ検討しているという。
ファクトリーチームのみのスズキは2011年まで最高峰クラスでレースをしてきたが、2012年から3年間活動を休止し、2015年に新体制で復帰した。
スズキは、Moto2クラスのチャンピオン、ヨハン・ザルコを起用して2017年にサテライトチームを創設することを検討していた。サテライトチームの候補としてLCRが上がっており、可能性が高かったが、ルーチョ・チェッキネロがホンダと組むことを決めたため、最終的に棚上げの状態となってしまった。
MotoGPでは6つのマニュファクチャラーがそれぞれ2つのファクトリーチームと2つのサテライトチームから参戦することを目標に定めており、スズキがホンダやヤマハ、ドゥカティに続いてチームを増設することもありうる。
「これは我々の目標のひとつだ」とスズキのチームマネージャー、ダビデ・ブリビオはサテライトチーム創設について次のように述べた。
「我々はスズキのバイクをもっとグリッド上に並べたいと思っているが、スズキにはサテライトチーム運営の経験がないため、簡単には進まない」
「現在の我々のリソースはMotoGPのファクトリーチームにすべて捧げている状態だ。だから、もっと多くのバイクをグリッドに並べようとすることはとても難しい」
「もっと多くの人々、スタッフたちを集めて、準備をしなければならない。2017年の間に検討を進めて、可能であれば2018年中に何か出せないかとは思っている」
「それは目標のひとつであって、いつ実行できるかどうかは今教えられることではない」
スズキは2018年に向けてすでにプラマックとつながりを持っているという。イタリアのチーム、プラマックは現在ドゥカティから供給をうけている3つのサテライトチームのうちのひとつだ。
ホンダには2018年にバイクを2台に増やそうとしているLCRならびにマークVDSがあり、ヤマハにはテック3がある。
スズキがサテライトチームのパートナーを見つけたら場合は、2015年にマニュファクチャラーチームとしてMotoGPに復帰したアプリリアと、2017年初参戦のKTMのふたつだけがサテライトチームのないチームとなる。