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“ニコモ”出身・古畑星夏&“ちゃおがーる”出身・山田杏奈 『咲-Saki-』で女優として飛躍なるか

2016年12月21日 18:32  リアルサウンド

リアルサウンド

竹井久を演じる古畑星夏(c)小林立/SQUARE ENIX「咲」プロジェクト (c)Ritz Kobayashi/SQUARE ENIX

 宮永咲(浜辺美波)が入部を決め、人数が揃った清澄高校麻雀部は、県大会の団体戦へのエントリーを決める。今週放送されたドラマ版『咲-Saki-』第3局は、アニメ版における第4話のプロットをなぞり、ついに清澄高校麻雀部以外のメンバーが登場した。


参考:ネクストブレイク筆頭株! 浜辺美波は『咲-Saki-』で“抜きん出た素質”見せられるか


 夏菜が演じる“カツ丼さん”こと、プロ雀士の藤田靖子も今後の鍵となるキャラクターのひとりではあるが、やはり注目はライバル校のメンバーである。今回はわずかな出番であったが、強豪校の風越女子と、そして新進気鋭の龍門渕高校がそれぞれ姿を見せた。この後、第4局とスペシャル版、映画版の3回しか機会がないが、できるだけ残りの若手女優たちも取り上げていきたい。


 さて、前回は清澄高校麻雀部から、アイドルグループ所属のふたりを紹介したが、今回は雑誌モデル出身のふたりを取り上げようと思う。まずは麻雀部の部長であり学生議会長(清澄高校では生徒会長とは呼ばないらしい)でもある竹井久を演じる古畑星夏だ。


 この竹井久というキャラクターは非常にクレバーで、リーダー的存在として模範的な描かれ方をされている。高い観察力を持ち、程よい真面目さと適度なあざとさが滲み出ている。ドラマではここまで、彼女が対局しているシーンが登場しないが、今後どのような打ち方を披露してくれるのか気になるところだ。


 ティーン向けファッション雑誌「ニコラ」のオーディションでグランプリを獲得した古畑は、専属モデルとして3年半の間で実に18回も表紙を飾り、当時“ニコモ”のトップに君臨した逸材である。2012年には女優デビューを果たし、2014年に話題をさらった日本テレビ系ドラマ『きょうは会社休みます』で、前半に登場する主人公の恋のライバルを好演し注目を集めた。


 最近では情報番組のレポーターやお天気キャスターを務めるほか、レプロの先輩にあたる新垣結衣主演の『逃げるは恥だが役に立つ』の第1話で、大谷亮平演じる風見に「結婚する気がない」と言い放たれる恋人役を演じたのも記憶に新しい。今後女優として活躍が期待されるトップモデルの一人なのである。


  一方、広島弁が印象的な眼鏡っ娘・染谷まこを演じる山田杏奈は、まだ女優への階段を登り始めたばかりだ。少女漫画雑誌の「ちゃお」の専属モデル“ちゃおガール”としてキャリアをスタートさせた彼女は、他のちゃおガール出身者(現在BABYMETALで活躍するMOAMETALや、さくら学院のメンバーがいる)がアイドル路線で活躍していく中、女優への道を選んだようだ。


 今年秋に放送された『世にも奇妙な物語‘16秋の特別編』での短編「ずっとトモダチ」でメインロールを演じた以外で、ドラマでの大役は今回が初めて。それでも映画ではすでに『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で重要なキャラクターを演じている。宮沢りえの娘役として、高台の上で夕陽を浴びながらフルートを奏でている姿が実に印象に残っている。


 また、CMではキッチンに現れたパンダに跪いて商品を手渡す「サッポロ一番 頂 とろみ中華」を筆頭に、ネスレの「焼きキットカット」や、アソビズムの「城とドラゴン」など、記憶に残るCMばかりが続いている。今後も様々なフィールドで個性的な表情を見せてくれるに違いない。清澄高校麻雀部の5人の中で、最も伸びしろがあるのは彼女なのではないだろうか。(久保田和馬)