TOYOTA GAZOO Racingは12月21日、『TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム』の2017年活動概要、参戦スケジュールを発表した。
このプログラムはラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するために2015年にスタートしたもの。総勢71名のエントリーから書類審査や体力/心理テストなどのオーディションを経て、新井大輝と勝田貴元の2名が育成ドライバーに選ばれた。
両名は2015~2016年にトミ・マキネン・レーシング協力の下、ヨーロッパを拠点としてフィンランド国内選手権への参戦など実戦を主体としたトレーニングを行ってきた。また、2016年はフォード・フィエスタR5で世界ラリー選手権(WRC)へのスポット参戦も果たしている。
今回発表された2017年活動概要でも新井、勝田の両名は引き続きフィンランドを拠点としてトレーニングを実施していく。今年は競技環境下でのレベルアップを目的に、実戦形式でのトレーニングプログラムがさらに拡充されている。
具体的にはフィエスタR5で9戦、フォード・フィエスタR2で5戦の計14戦のラリーへ参戦。このうちフィエスタR5で戦う9戦中5戦はWRC2への参戦となる。また、これまではグラベル(未舗装路)でのトレーニングが集中的に行われてきたが、2017年からはターマック(舗装路)でのトレーニングも強化していくとのこと。
これまで、新井、勝田を指導してきた講師陣は「今年はさまざまなことがあったが、両選手ともスペシャルステージでトップタイムをマークしてくれた」と2016年の成長を評価している。
「2017年の参戦予定は数も増え、雪やグラベル、ターマックとさまざまな路面のラリーを含んでおり、満足のいくものになっている」
「ふたりが到達しているレベルをさらに高めていくと同時に、ペースノートなど、基礎となる部分のトレーニングも継続していく」
あわせて、このラリーチャレンジプログラムのパートナーに大塚製薬株式会社が就任したことも明かされた。
■TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム 2017年参戦スケジュール
日程競技路面車両1/26~28フィンランド国内選手権 第1戦ラップランドアイス/スノーR52/9~12FIA世界ラリー選手権 第2戦スウェーデンスノーR53/17~19イタリア国内選手権 第1戦チョコターマックR24/1~2イタリア国内選手権 第2戦サンレモターマックR24/20~22フランス国内選手権 第2戦リヨン・シャルボニエール・ローヌターマックR25/18~21FIA世界ラリー選手権 第6戦ポルトガルグラベルR56/8~11FIA世界ラリー選手権 第7戦イタリアグラベルR57/14~16オートグリム・ラリー(フィンランド)グラベルR57/27~30FIA世界ラリー選手権 第9戦フィンランドグラベルR59/8~9フィンランド国内選手権 第6戦ウーシカウプンキグラベルR510/5~8FIA世界ラリー選手権 第11戦スペインターマックR5