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WRC:元VWのミケルセン、ワークスシート獲得に失敗。モンテカルロではWRC2に参戦

2016年12月21日 13:21  AUTOSPORT web

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2017年はラリーの勘を鈍らせないようにする年と語ったアンドレアス・ミケルセン
2016年、フォルクスワーゲンから世界ラリー選手権(WRC)に参戦したアンドレアス・ミケルセンが、2017年のWRC開幕戦モンテカルロのWRC2に参戦。シュコダ・ファビアR5をドライブする。

 フォルクスワーゲンのWRC撤退により、突如来季シートを失ったミケルセン。チームメイトのセバスチャン・オジエや、ヤリ-マティ・ラトバラがMスポーツ、トヨタへの移籍を決めたことで、ミケルセンのワークスチーム加入のチャンスは失われてしまった。

 一時はタイヤメーカーのDMACKが走らせるプライベートチームへの加入も噂されたが、このポジションに関してもMスポーツのエルフィン・エバンスに奪われたものとみられる。

 ミケルセンは2018年のワークスチーム復帰を見据えて活動するとコメント。その第一歩として1月19~22日のラリー・モンテカルロにスポット参戦することとなった。

「フォルクスワーゲンがWRC撤退を発表した時、すでに(最上位クラスの)シートはほとんど埋まっている状態だった」とミケルセン。

「2017年はラリーの勘を鈍らせないようにしながら、2018年にチャンピオンを争えるチームへの加入を目指していく」

「(2017年が)どんなシーズンになるか見当もつかないけど、WRCには可能な限り出場したいと思っている。どのイベントに出場するか計画を練っているよ」

 そう語るミケルセンにとって、シュコダは古巣チーム。フォルクスワーゲン加入前の2011~12年にシュコダUKチームからインターナショナル・ラリーチャレンジ(IRC)に参戦し、シリーズタイトルを獲得している。

 ミケルセンは「我が家に帰ってきたような気分になる」と心境を明かす。

「シュコダとともにIRCで2度のチャンピオンを獲得できたし、彼らのおかげでフォルクスワーゲンへ加入するチャンスに恵まれたんだ」

「今回の状況はその時と似ている。また、彼らと仕事ができて嬉しいよ。いい思い出しかないからね」

 ミケルセンに関しては、Mスポーツを放出されたマッズ・オストベルグとともに、中東拠点のプライベートチームが走らせる2017年型フォルクスワーゲン・ポロR WRCに乗り込むという噂もあったが、当該チームのラリー・モンテカルロへのエントリーは行われていない。

 なお、この中東チームはダカールラリー王者でもあるナッサー・アル-アティヤーを起用して、2016年型フォルクスワーゲン・ポロR WRCでシリーズに参戦するものとみられている。

 また、2017年の動向が不透明となっているオストベルグは、ラリー・モンテカルロへの不参加が確定。2月の第2戦スウェーデンにはポロR WRCかフィエスタで参戦するようだ。