スキマスイッチのニューアルバム『re:Action』が2月15日にリリースされる。
同作は、スキマスイッチの過去の楽曲をリアレンジ、リプロデュースして収めた作品。収録曲は楽曲ごとに異なるプロデューサーを迎えてリアレンジされ、奥田民生、小田和正、KAN、GRAPEVINE、澤野弘之、SPECIAL OTHERS、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、TRICERATOPS、フラワーカンパニーズ、BENNY SINGS、真心ブラザーズ、RHYMESTERの12組が参加した。
小田和正とは2006年にTBS系の番組『クリスマスの約束2006~message~』のために制作された楽曲をもとに新たにメロディーと歌詞を書き下ろした“君のとなり produced by 小田和正”を制作。同曲では小田がピアノ演奏、コーラスを担当しているほか、松たか子がコーラスで参加している。また2月18日から公開される映画『一週間フレンズ。』の主題歌に起用された“奏(かなで)”をスキマスイッチがセルフリアレンジしたバージョンも収められる。初回限定盤にはリアレンジ楽曲のオリジナル音源を収録したボーナスCDが付属する。
あわせて全国ツアー『スキマスイッチTOUR 2017“re:Action”(仮)』が開催されることも発表。日程などの詳細は後日発表される。『re:Action』のリリースと全国ツアーの開催を記念した特設サイトでは、アルバムのレコーディング風景などを収めたトレイラー映像が公開された。
■大橋卓弥(スキマスイッチ)のコメント
僕らはずっとセルフプロデュースで、2人で作品を作ってきました。活動していく中で、「もし自分達の楽曲を違う人が触ったらどんな化学反応が起こるんだろうね?」という話は、今までも2人の間でよく出ていました。でもなかなか他の人にお願いする機会もないままここまで来たのですが、今年はリアレンジというのが僕らの中で1つのキーワードになっていて、それならこの流れで誰かにプロデュースしてもらうというのも面白いんじゃないかということで今回のリアレンジ・アルバム企画が実現しました。
今作でプロデュースをお願いした方々は皆さん、同じアーティストという立ち位置でリアレンジしてもらえる人。せっかく今誰かにやってもらうなら、いわゆる職業プロデューサーの方よりも、僕らと同じようにセルフプロデュースをしているアーティストにお願いするのが面白いんじゃないかという事と、そしてやっぱり自分達が影響を受けたり、好きなアーティストにお願いしたいということになり、このメンバーが出揃いました。
どのアーティストもみなさんやっぱり自分達のサウンドっていうのを持っている方々ばかりで、僕らの曲もその人が触ると面白いほどそのアーティストの曲みたいに変化していくのが興味深かったし、さすがだなぁと思いました。
それとみんなレコーディングスタイル、現場の雰囲気がそれぞれ違って、それがとても面白かったです。
僕たちのファンの方はもちろん、お願いしたアーティストのファンの皆さんにも是非聴いてもらいたいです。あとは是非原曲と聴き比べしてもらうと音楽の面白さがより一層広がるんじゃないかと思います。
■常田真太郎(スキマスイッチ)のコメント
2016年のスキマスイッチの活動をどうするかというディスカッションを2015年にした時に、そろそろいつものシングル→アルバム→ツアーという流れとは違うことをしていきたい、という話が出ました。そこで何が出来るか考えたところ、大きな軸として「リリースをしなくてもやれるツアー」と、リアレンジというキーワードで楽しんで作ったものを届ける、ということになりました。そして行われたのが2016年の4月から7月に行われたメンバーセレクト楽曲によるリアレンジツアー「POPMAN'S CARNIVAL」なのですが、このリアレンジというキーワードをさらに踏み込んで、せっかくなら今までデビューから一貫してやってきたセルフプロデュースという枠組みも外して制作をしてみよう、ということにもなり、そこで出たのが今回のアルバムの企画でした。企画自体は2015年からあったのですが、その時にまずお願いする先として自分たちのルーツや、普段聴いている好きな音楽、そして面白い化学反応が起きそうという観点から様々なアーティスト、プロデューサーのかたの名前を挙げていろいろとディスカッションを繰り返しました。そして、どうせならお願いする人たちもセルフプロデュースをして活動をしている人たちにして、自分たちも予想の出来ないようなアルバムにしたら、ということになりこのようなラインナップになったのですが、なにしろ皆さんとても忙しく、とにかく時間との戦いで、結果的にたくさんご迷惑をかけてしまったというのが正直な印象です…。でも、こんなにも素晴らしいみなさんのおかげで、とてもバラエティに富んだ、そして音楽というものが形はなくて確実に独自のスタイルというものがあり、さらにはお互いの化学反応でこんなに楽しいことが出来るんだ、ということがこの一枚で表現出来たと思っています。一緒に作業をさせていただくにあたって皆さんの現場にお邪魔したこともすごく勉強になっていますし、何より各アーティストの皆さんの皆さんたる所以を現場で痛感して、同時にそのことがものすごく刺激になりました。この経験をこれからのスキマスイッチに存分にいかしていきたいと思っていますし、また恩返しする場所があればいいなと思っています。
■鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)のコメント
テーマは、なるべく楽器を増やさず、フラカンがやるなら、こういうアレンジにするだろうというところでしょうか。感想は、2人の音感の良さや、細部までこだわるところに感心しました。自分たちだったら気づかないで流してしまうようなところにも、ちゃんとこだわる姿勢が勉強になりました。聴きどころは、大橋君のフェイク、そして真太のコーラス。今度、みんなでゆっくりご飯でも食べに行きたいね!
■グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)のコメント
2人の引き出しの多さに感服。そして大橋くんの歌の表現力に驚いた。どっかで一緒にライヴして下さい。あと名古屋飲み会、またやろう。
■竹安堅一(フラワーカンパニーズ)のコメント
フラカン+スキマスイッチで1つの新しいバンドをイメージして一緒に演奏しました。楽しかった!同郷の仲間として愛知県。ますます盛り上げて行きましょう!
■ミスター小西(フラワーカンパニーズ)のコメント
スキマスイッチの2人を無理矢理フラワーカンパニーズに引き込んで出来上がったバンド感。年齢的には後輩、音楽家としては‥先生。これからも何らかの関わりでよろしくお願いします。
■小田和正のコメント
いつも世話になっているので少しでも返せればと、引き受けましたが、参加することに意義があるという企画ではないので間違ってもアルバムの足を引っぱるようなことのないように、と考えました。
自分を押しつけることなく最後まで辿り着きたいという気持ちと、彼等の「すべておまかせします」という狙いが錯綜しながら進んで行きましたが、イメージしていたような仕上がりになりました。聴いてくれる人たちが気に入ってくれれば嬉しいです。
大好きな「音楽」をやっているのだから二人の力を引き出し合いながら、さらに一歩一歩を進んで下さい。応援してます。
■桜井秀俊(真心ブラザーズ)のコメント
ご指名感謝!と同時に、ひねりの効いたナイスな企画だなーと思いました。この調子でどんどん面白い大人になってください!
■YO-KING(真心ブラザーズ)のコメント
録音するものを最小限にして、音の"スキマ"でドロドロのグルーヴを出したいと思いました。せめぎ合い、楽しんでる感じが音に出ていてサイコーです!“スキマ”を大切に!