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織戸学の『チーター』が走る。『お台場ドリフト超天国』に行こう

2016年12月20日 23:21  AUTOSPORT web

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ついに走行したチーターと笑顔の織戸学
12月24日、お台場のNOP地区でドリフト天国創刊20周年記念イベント『お台場ドリフト超天国』が開催される。ドリフト好きにとってはたまらない“ホワイト・クリスマスイブ”になりそうだが、このイベントに織戸学が童夢とともに開発しているマイクロフォーミュラ『チーター』が登場することになった。

 チーターは、これまでレースはもちろんドリフト、チューニングカー等あらゆるマシンを乗りこなしてきた織戸が、日本の誇るレーシングカーコンストラクターの童夢とともに手がける新たなプロジェクト。

 詳細はこちらの記事をご参照いただきたいが、ハイエースに積めるコンパクトなサイズで、ワンメイクのドリフト競技に使えるようなクルマをイメージ。サーキットでなくとも、カートコースやショッピングモールの屋上等、コンパクトなスペースでも大人が楽しめるような“マイクロフォーミュラ”として、織戸が発案し、童夢が製作、デザインを担当している。

 すでに12月1日、富士スピードウェイでシェイクダウンされたが、世界にまだ1台のプロトタイプしかないマシンが、24日の『お台場ドリフト超天国』に登場することになった。写真ではすでに紹介しているが、その小ささ、そして小ささからは想像もつかないパフォーマンスは、ぜひ現地で目撃していただきたい。

■『チーター』ってどんなクルマ? 編集部員が乗ってみた
 じつはこのチーターだが、12月1日のシェイクダウンの際に、織戸以外のさまざまな人がドライブできる時間があった。取材に行った編集部ヒラノが「楽しそうだな」と観ていると、なんと「ドライブしてみる?」というありがたいお言葉が。たまたまヘルメットはクルマに積みっぱなしだったので、世界で最初にチーターをドライブしたメディア(?)の栄誉に預からせていただくことにした。

 サイドポンツーンとロールケージをまたいで乗り込む感覚は、まさにフォーミュラ。乗り降りは意外とカンタンで、あっさり体がコクピットに収まる。シートはおなじみのBRIDE製で、座るとすぐに気分が上がる。クラッチ、ブレーキ、アクセルの3ペダル、ステアリングがついているところは普通のクルマと同じだが、ステアリングの右側にはシーケンシャルシフトがある。

「バイク乗ったことある?」と聞かれたが、実はバイク経験はナシ。「手前に倒すと1速、あとは引いてシフトアップ。発進の時だけクラッチを使うけど、あとは回転合わせれば入るから」とご教授いただいた。スイッチ類はバイク用のものを流用しており、その雰囲気が色濃い。

 エンジンをスタートさせ、一度エンストしたものの(泣)、なんとか発進。そーっと加速していく。外から聞いていても思ったが、低速でもエンジンの音が実に小気味いい。シフトアップはけっこうしっかり倒すと入った感触があり、外周をグルグルまわりながらなんとか感覚を掴もうとした。

 それが分かってくると、音、感覚、何もかもがかなり気持ちいい。後々カウルがつくことになるはずだが、フォーミュラらしいコクピット位置、そして風を切る感覚がたまらない。ステアリングを切ったらそのまま反応してくれる。

■楽しさは見ているだけでも伝わるはず!
 ちょっと振り回してもみたくなったが、さすがにそこまでのテクニックもないし、シェイクダウンのクルマを壊したらいち大事だ。ちょっとだけペースを上げてチーターを戻したが、「全然踏めてなかったね~(織戸)」とのお言葉。もうちょっと踏めば良かった……。

 とは言え、他の人もそうだったが、やっぱりコクピットを降りての第一声は「楽しい!」だ。そーっと走っただけでもその楽しさは十分伝わった。そして、チーターで走り込めばかなりテクニックを磨いてくれるであろうことも。ドリフトをマスターするには、自分のクルマをチューンしたりとそれ相応にコストもかかるが、このチーターがもしレンタルできたりすれば、それで腕を磨くこともできるはず。

 そんなチーターの走りを見ることができる『お台場ドリフト超天国』。ドリフトをやっている人はもちろん、チーターに興味がある人なら絶対にオススメだ。その楽しさは見ているだけでも分かるはず。詳細情報はホームページ(http://jdm-option.com/doriten/cho-tengoku2016/)まで。