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MotoGP:衝撃の結末。参戦2年目のミラーが初優勝/2016年振り返り 第8戦オランダGP

2016年12月20日 22:11  AUTOSPORT web

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MotoGPクラス初優勝を達成したジャック・ミラー
オランダGPはMotoGPシリーズの中で最も歴史の長いグランプリ。天候が変わりやすいのもこのレースの特徴で、ダッチウエザーと呼ばれレースを左右する要因となる。

 3回のフリー走行でトップに立ったのはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)。予選はウエットの難しいコンディションとなり、転倒者も続出。ドビジオーゾはQ2でもトップタイムを記録し、今季初となるポールポジションを獲得した。

 決勝も不安定な路面状況となり、ウエットレースが宣言されてスタートするが、序盤は乾いた場所とぬれた場所が混在するコンディションとなる。ところが、26周のレースの10周目あたりから雨が強くなり、フラッグ・トウ・フラッグのMotoGPクラスでは異例の赤旗中断。残り12周で再スタートを切ることになった。

 再スタートレースでリードを奪ったのはドビジオーゾだったが、すぐにバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)がトップを奪い、1周目を終える。ドビジオーゾは2周目の12コーナーで転倒リタイア。ロッシが2番手のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)以下に約2秒のリードを取って、独走態勢に入る。

 ところが3周目の10コーナーで今度はロッシが転倒リタイア。これでマルケスがトップに立つが、僅差の2番手にジャック・ミラー(マークVDS)が続き、ミラーは4周目のシケイン進入でマルケスを交わしてトップに立つと、リードを広げていく。

 空が明るくなり、路面が徐々に乾いていく難しいコンディションのなか、ミラーはマルケスとのリードを少しずつ広げ、MotoGPクラス初優勝を達成。マルケスもリスクを負わず、周回を重ねたこともあり、2位に続きポイントリーダーの座をキープした。3位にスコット・レディング(プラマック)が入賞した。

 ロレンソは10位に終わったが、マルケスから24ポイント差のランキング2位。ロッシはロレンソから18ポイント差のランキング3位となった。