マーカス・エリクソンは、若さが大きな価値であるとみなされるここ数年のF1界の風潮について疑問を感じているという。
マックス・フェルスタッペンは四輪レースでわずか1シーズンを過ごした後、2015年に17歳のF1ドライバーとして印象的なデビューシーズンを過ごし、2016年シーズンの序盤、トロロッソからレッドブルに昇格した後の初戦で初優勝を飾った。
ヨーロピアンF3チャンピオンを獲得した18歳のランス・ストロールは17年、ウイリアムズからのF1デビューが決定している。20歳のエステバン・オコンはマノーで16年シーズンの後半戦を戦い、17年フォース・インディア移籍の契約を交わした。
トロロッソのコンビ、カルロス・サインツJr.とダニール・クビアト、そして16年マノーに唯一のポイントをもたらしたパスカル・ウェーレインは全員22歳だ。
現在26歳のエリクソンは、自分より下の世代から脅かされているとは感じておらず、むしろレーシングドライバーとして最高の状態になる年齢に近づいていると考えている。
「若いドライバーが入ってくるのはわかるよ。でもなぜか今のF1では、みんなが若くなくてはいけないというような、ちょっとおかしな風潮がある」とエリクソンは言う。
「フェルナンド(アロンソ)も言ってるけど、どうしてそこまで若くなければならないのかな?実際、他のスポーツにおけるプレーヤーとしてのベストな時期は、25歳から30歳の間だと言われている」
「僕は今26歳で、それに関しては全く重圧を感じていない。もし自分が5歳年上だったら違ったかもしれないけどね」
「僕はちょうどドライバーとしてのピークに向かっているところで、年齢によって進歩が止まってしまうことはないよ」と語る。
2014年にケータハムからF1デビューし、下位チームで厳しい経験をしたエリクソンだが、最終的にはその経験が自分自身をより強くしたと信じている。
「僕はF1デビューしてしばらくの間、厳しい時間を過ごした。ケータハムではいつも最下位か最後から2番目の順位で、なんのリザルトも得られないところから這い上がらなければならなかったし、それは簡単ではなかった」
「でも、それがドライバーとして自分をより強くしてくれたし、特にメンタルに関しては僕自身が最も大きく成長した部分だね。でも、僕はさらに成長を続けるべきだし、今いる場所に留まるつもりはない」と述べた。