ブランパンGTシリーズ・アジアと、ワンメイクシリーズであるアウディR8 LMSカップが、お互いのシリーズの発展と参戦コストの抑制を目的とした提携が発表された。
シリーズのオーガナイザーであるSROモータースポーツ・グループは、シリーズの発展のため多額の賞金の用意とテレビでの生中継、webサイトでのストリーミング配信、そしてBoP(性能調整)の導入に加え、既存のチームやドライバーが他のカテゴリーに参戦するためのサポートも行ってきた。
現在シリーズでは資材の輸送が困難なチームが多いことに着目し、ブランパンGTシリーズ・アジアの参戦費用を抑えるための策を講じている。
この施策は、アジアをベースとしたアウディR8 LMSカップと、ブランパンGTシリーズ・アジアの開催日程を近づけることで実現する。アウディR8 LMSカップのGT3カーでブランパンGTアジアにもエントリーできるため、わずか数週間の間に、同じサーキットでふたつのレースをこなすことが可能となり、チームは高額な輸送費に悩まされる必要が無いというわけだ。
レースとレースの間にはサーキット近くのガレージにマシンを保管でき、ドライバーとチームは短い間隔で同じサーキットの習熟を深めることもできる。
さらに、アウディR8 LMSカップのアマチュアクラスのチャンピオンは2018年のスパ・フランコルシャン24時間レースに無料でエントリーする権利が与えられるという。
ブランパンGTシリーズ・アジアは、17年の4月8日にマレーシアのセパンサーキットで開幕する。