スクーデリア・フェラーリは、2016年のGP2でランキング2位を獲得したアントニオ・ジョビナッツィを2017年のサードドライバーに起用することを発表した。
イタリア出身、23歳のジョビナッツィは、イギリスF3およびヨーロピアンF3でランキング2位を獲得した後、2016年にGP2に初参戦、ピエール・ガスリーとのタイトル争いでわずか8ポイント及ばず、ランキング2位となった。
19日、フェラーリはジョビナッツィと契約を結び、来年のサードドライバーに採用することを発表した。
ジョビナッツィはシミュレーター作業を行うほか、F1の若手ドライバーテストにも参加する見込み。来年フェラーリのカスタマーチームでデビューする、あるいはフリープラクティスで走行する可能性について聞かれたフェラーリのスポークスマンは「まだ何も決まっていない。あらゆる可能性がある」と答えた。
ジョビナッツィが2015年のヨーロピアンF3選手権でランキング2位を獲得して以来、フェラーリは彼の成長に注目しており、今年のイタリアGP後にはF1のシミュレーターに乗る機会を与えた。
今年は最終戦までGP2タイトルを争ったジョビナッツィのパフォーマンスに、フェラーリは好印象を受け、まだF1マニュファクチャラーからの支援を受けていない彼といち早く契約を結んだ。
スポークスマンによると、ジョビナッツィは育成プログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーになることなく、直接フェラーリと契約したという。
フェラーリは将来のドライバー候補として、ジョビナッツィのポテンシャルを評価していくことになりそうだ。