ハースF1のロマン・グロージャンがフランス国内で行われる氷上レース『アンドロス・トロフィー』にスポット参戦し、2年ぶりの氷上レースで優勝を飾った。
『アンドロス・トロフィー』はフランス国内で行わている選手権。元F1ドライバーのオリビエ・パニスや息子のオーレリアン・パニス、日本のスーパーGTでも活躍したブノワ・トレルイエらが参戦しているシリーズだ。
グロージャンは、このシリーズにチャンピオンを擁する強豪DAレーシングから参戦したが、レース1では11位と苦戦を強いられてしまい、オリビエ・パニスに勝利を譲る形となってしまう。
しかし、レース2の予選でグロージャンはポールポジションを獲得。8周で争われた決勝でも、ポイントリーダーのジャン-フィリッピ・デイラウトを0.918秒差で抑えきり、トップチェッカーを受けた。
「レース1では、マシンパフォーマンスを探っている状態だった」とグロージャン。
「マシンには満足していなかったけれど、レース2の予選では、なんとかベストタイムを記録することができたよ」
「そのあとはセッティングを微調整しながら戦略を練ることにした。その結果、(ポールポジションを決める)スーパーポールにベストな状態で挑むことができた」
「マシンには(ポールポジションを獲得するだけの)ポテンシャルがあると確信していたし、DAレーシングのチーム力にも助けられたよ」
これでグロージャンはアンドロス・トロフィー参戦通算17戦中3勝という成績を残したこととなる。
なお、レース1で優勝したオリビエ・パニスは、レース2でエイドリアン・タンベイと3位争いを展開中に接触してクラッシュ。この一件で乱闘騒ぎを起こしたため、失格処分を言い渡されている。