パスカル・ウェーレインは、F1におけるトラック以外で直面した挑戦を過小評価していたと認めた。
デビューイヤーとなった今年、マノーにチーム設立以来2度目となるポイントをもたらしたウェーレインは、その印象的なパフォーマンスに賞賛を受けた。
彼はシーズン終盤9レースの内4レースでQ2に進出するなど、今年後半の予選では特に強さを発揮した。
それにも関わらず、2017年の移籍先として最有力候補と見られていたフォース・インディアのシートには、マノーにシーズン途中で加入したエステバン・オコンが選ばれ、ウェーレインは2017年のレースシート獲得のチャンスをひとつ逃してしまった。
ここで明らかになったのが、ウェーレインがシート獲得に失敗した理由がトラック上のパフォーマンスではなく、むしろチームとの調和にあったことだ。彼はDTMからF1に転向した後に受けた評価から学ぶつもりだと語っている。
「トラック上のことはたくさん学んだけど、トラック外にも学ぶことがあったんだ」
「たぶんそれを過小評価していたんだと思う」
「ドライビングに関して言えば、初めてレースをするトラックだらけだったし、ピレリタイヤも初めてだった。それに新しく加入するチームだったのもあって、学ぶことがたくさんあったんだ」
「でも今はトラック上のあらゆることが完全にやりやすくなったよ」
「キャリアの中で、1年目から2年目へのステップはいつだって大きいものさ」
「トラック外のことも、もっとやってみるようにするつもりだし、ドライビングと同様に改善できると確信している」
それに関して、2013年から彼のことを支援しているメルセデスが助けを差し伸べてくれると思うかと尋ねられたウェーレインは「そうだ」と答えた。
「メルセデスは今もまだ僕のことを色々と支援してくれるし、そのことについては非常にありがたいと思っている」
「彼らが今年マノーでレースをする機会をくれたことにも感謝しているし、(2017年仕様の)ピレリタイヤのテストに僕を起用してくれたことにも感謝しているよ」
「メルセデスが僕に大きな信頼を寄せ、支援してくれるのは非常に素晴らしいことだ。恩返しができるように頑張るよ」
ウェーレインは今年限りでの引退を発表したニコ・ロズベルグの後任として2017年のメルセデスの候補と噂されている一方で、ザウバーの来季ドライバー候補の最有力候補でもあり、現所属チームのマノーは彼を引き留めようとしている。